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自己点検・評価

序章
自己点検・評価に当たって
第1章  建学の精神・教育
  理念,教育目的・教育目標
第2章  教育の内容
第3章  教育の実施体制
第4章  教育目標の達成
        度と教育の効果
第5章  学生支援
第6章  研究
第7章  社会的活動
第8章  管理運営
第9章  財政
第10章 改革・改善
第11章 将来計画の策定
第三者評価結果 
・教養教育、専門教育、授業形態のバランス、必修・選択のバランス、専任教員の配置状況等


【環境緑地学科】

 本学科は、実学主義に基づき環境緑地学専門の学術を中心に、2年間の中でその専門領域を教授・研究することに力を入れている。そこで、実践的な教育研究に取り組む2分野4研究室の体制を確立し、緑地の計画や建設を中心とした「環境計画・緑地建設分野」の緑地計画学研究室、緑地工学研究室、環境向上植物の分類・生態や育成管理技術、野生生物の調査、保全・保護などを網羅した「環境植栽・緑地生態分野」の環境植栽学研究室、緑地生態学研究室とし、それらを柱に実践的な実習、演習を中心としたカリキュラムを組んでいる。

 1年次には基本的専門実習の必修科目として環境計画・緑地建設分野では「製図実習」「CAD設計実習」「測量実習」環境植栽・緑地生態分野では「農場実習(一)」「農場実習(二)」「フィールド調査実習」を設けている。そして1年次と2年次との間の春期休暇中には「緑化企業実習」(必修科目)があり、学生全員が造園業、樹木・草花生産業、環境調査業、環境NGO等の各企業で活躍している専門家から直接、最新の技術や知識を学んでいる。さらに2年次には選択コースにわかれ環境緑地専攻演習において緑地計画設計、環境植栽、環境調査の専攻コースごとに、より深く専門技術を習得する。

 このようにカリキュラムでは、基礎科目、専門科目、総合科目を体系的に配置し、基礎から応用へと教育内容を展開させ、深く専門領域を習得でき、応用能力を身につけさせることとしている。具体的には、全授業科目数47科目中、教養・専門基礎科目14科目(30%)、専門科目28科目(60%)、総合化の科目5科目(10%)である。

 教養・専門基礎科目には「フレッシュマンセミナー」のような学生としての基本的学習および生活態度やマナー、学習方法、表現能力、国際交流などを教授する基本的教養から「環境科学概論」「自然環境論」のような環境学的教養まで広範にわたって設置している。また豊かな人間性の涵養という面では、農場実習をはじめとする多くの野外実習の中でも指導し育んでいる。さらに各教員が十数人の学生を受け持つクラス担任制をとっており、学外オリエンテーション時や各クラス担任による懇談会において学生と教員との交流を深め、学生の基本的学習態度、基本的生活態度、進路指導などを行っている。

 また外国語教育は英語であり1、2年生の「英語(一)」「英語(二)」「英語(三)」を開講している。履修希望者は事前に試験を受け英語に関する習得度を測定し、その結果に基づいて習得度の違いや講義内容(リスニング、会話、読み書き)等でクラス分けを行っている。

 専門科目には、2分野4研究室に基づき、実習、演習、講義科目が1年次から2年次に基礎から応用まで体系的に設けている。例えば環境計画・緑地建設分野においては「公園緑地論」「庭園論」をはじめとする身近な生活環境の緑地空間の基礎理論から「緑地生態学」「地域環境計画論」「造園施工実習」などの応用能力まで習得する。一方環境植栽・緑地生態分野においても「緑地植物学」「生物保全論」などの植物、野生生物の生態の基礎理論から「グリーンインテリア」「樹木医学概論」「自然観察及指導法」などの応用能力まで習得することができる。これらの講義授業は担当教員が地図、プリント資料、スライド、ビデオ等を使用して、有効性を高める工夫を凝らしている。さらに、演習や実習では必要に応じて適切な最新の用具、機器を使用し対応している。各授業は比較的少人数での教育が実現しており、機器に触れる機会、教員との質疑応答の機会が増え、授業への理解を得やすいと考えている。

 本学科で開講している全授業科目に関わる教員は、専任教員7名、他学科教員10名、非常勤講師10名となっている。全授業科目47科目中、専任教員が担当する授業科目は30科目(63.8%)、非常勤講師が担当する授業科目は12科目(25.5%)、他学科教員が担当する授業科目数は5科目(10.6%)である。そこで教育内容が多岐にわたり、授業担当者、科目間での連携が必要であることから、授業科目の担当者の専任教員、他学科教員、非常勤講師による授業担当者の打ち合わせ会を、年度初めの授業開始前の4月に実施し、授業計画や内容の検討、科目間での授業内容の連携などを図っている。

 またカリキュラムの見直しは4年制大学よりも短い期間で行うことが可能で、基礎科目と応用的な専門科目とのバランスを考慮しながら検討し、学科会議でそのカリキュラム検討を行っている。

 

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