緑と生命を科学する東京農業大学
 

東京農業大学
東京農業大学短期大学部
学 長  大 澤 貫 寿
      (おおさわ かんじゅ)
 新入生諸君、ご入学おめでとう。大学を代表して心から歓迎します。
東京農業大学は、明治の英才榎本武揚先生により徳川育英会育英黌農業科として1891(明治24)年に創立され、本年で117年を迎えます。この間、初代学長横井時敬博士の教育理念「稲のことは稲にきけ、農業のことは農民にきけ」「人物を畑に還す」を基調とし、現実を直視し、正しい判断のもと、行動できる人間像を目指した「実学主義」を建学の教育方針として研究・教育を進めています。
 東京世田谷をメインキャンパスとし、神奈川県厚木市には、学舎と農場が一体となっていることを特徴とする厚木キャンパス、北海道オホーツクの雄大な自然に囲まれた北の大地ビッグスケールなオホーツクキャンパスに、農学部、応用生物科学部、地域環境科学部、国際食料情報学部、生物産業学部、短期大学部の6学部21学科、大学院に2研究科14専攻を設置し、学生数約13,000人(うち海外からの留学生は29ヵ国・地域約300人)、さらに海外18ヵ国18大学と姉妹校を提携する農学系のユニークな総合大学として前進しています。そして、13万余を数える卒業生は、日本国内のみならず世界各国を活躍の場として広く社会貢献しています。
 本学は、食料、環境、健康、バイオマスエネルギーなど、農学関連分野で社会貢献できる人材を育て、農学の価値を高め、世界の農業、環境問題に貢献すべく、国際的に評価される実学を重んじた特色ある教育、研究を実践していくことから、新しい農の価値と蓄積をはかり、新たな農業および関連産業の世界を拓き、これからの農学分野におけるフロントランナーとなり世界の農業および関連産業を先導すべく努力していきます。
 諸君は、東京農大で勉強に研究に、クラブやボランティア活動に、新世紀の担い手にふさわしい国際人をめざし充実したキャンパスライフを送ってください。本学の特色ある教育は、研究室での実験、演習を通して、教員と共に教育・研究に取り組み、コミュニケーションのはかれる環境です。また、最先端の研究を支え、環境にも配慮した施設・設備を機能的に配備しています。学術情報センター(図書館)やキャリアセンターでは、IT関連システムの充実によって、3キャンパスの同時同一情報サービスの提供も実現しました。さらに各種海外留学プログラム等をトータルに活用して、是非とも生涯の基礎となる力を培ってほしいと思います。
 この『学生生活ハンドブック』で、「生活編」にはキャンパス内外で、学生として知っておくべきこと、「学修編」には学習を進めていくうえで知っておくべきことを、そして「資料編」には『学則』はじめ学生生活の基本ルールなどが載せられています。すべて入学から卒業までの重要事項ですから、常時手元において十分活用してください。また大学界では評判の「東京農大学生ポータルシステム」を活用し、いききとチャレンジ精神旺盛な大学生活を送ることを希望します。