創造性を育む場所と時期を
意識したキャンパスライフ

 
学部長
横 M 道 成
 

新入学生の皆さん、入学おめでとう! 生物産業学部を代表して心より歓迎します。新入学生の皆さんは、全国各地から当地(網走市)に集まって来ました。皆さんは、入学の動機や学びたい事はそれぞれ異なりますが、入学を機にして、東京農業大学のオホーツクキャンパスで学ぶ同志です。これからのキャンパスライフでは、文化や習慣など多様な環境の中で育って来た皆さんがお互いを刺激し、学科や学年を越えて、真の友人と出会える機会を得ることと思います。
 本キャンパスは北緯43度に位置し、わが国の北端(オホーツク圏)にある大学です。北にはオホーツク海(冬季には結氷する)が広がり、オホーツク海に注ぐ大河(アムール川)を通してロシア、中国、モンゴルとつながっています。背地には多様な動植物が生息する知床半島(世界自然遺産)や阿寒の森があります。またオホーツク海や多数の湖沼からは豊富な水産物が、広大な圃場からは農産物が生産され、日本の食料自給を支える農林水産業の基地となっています。しかし一方で、オホーツク圏の自然にも人間活動との軋轢が発生しており、この問題には地域住民と連携した科学的解決が急がれています。皆さんにとって、この環境がみな学びの場所です。「人生には創造性が育まれる時期と場所がある」と言われます。本キャンパスで学ぶ4年間は皆さんにとって、創造性を育む場所と時期に当ると思います。

 大学では、これまでの学校生活とは違って、勉強にしても課外活動にしても皆さんが主体性をもって自主的に取り組むことが求められます。学習や体験を通して、本質の捉え方や考え方を学び、分析力や判断力、創造力などを養ってください。そのための手引き書が「学生生活ハンドブック」です。

 「生活編」では、学生としての基本ルールを中心に、福利厚生の諸制度、課外活動のガイドなど学生生活を送る上で必要なことが記載されています。「学修編」では、配当科目、履修科目の組み立て(履修計画)、試験、各種の資格取得、卒業要件など単位取得のために知っておかなければならないことが記載されています。さらに、学術情報センター(図書館とコンピユーター教室)の利用方法や留学や短期海外実習についての事項が記載されています、また、就職活動など卒業後の進路についても書かれています。有意義な学生生活を送るために、この「学生生活ハンドブック」をよく読んで下さい。
 新しい生活を
迎えるにあたっては、皆さんには期待とともに不安もあると思います。大学での4年間の過ごし方は、その後の一般社会での活躍に大きく影響します。皆さんには健康に留意され、友人と楽しく、そして目的意識をもってキャンパスライフを送ることを望みます。