第二回報告書

 

国際農業開発学科

縫村 啓子

北京に来て4ヶ月が経とうとしています。今の季節、日本と一番違うと思うことは空気がとても乾燥していることです。部屋の中で湿度が20%をきったこともあり、気温が低くても洗濯物が乾くのは助かりますが、風邪には注意が必要です。最近は、毎日朝晩が−10℃くらいで昼間も12℃、川も池も凍っていて上に人が乗っているのも良く見ます。

 

★ 授業のこと

10月に入って必修授業以外の科目も開講されました。今学期は聴講だけにしたので農学部の「蔬菜栽培学」と資源と環境学部の「土壤学」、2つの学部の授業を一ずつ聴講していました。どちらもいま住んでいる東校区ではなく西校区にあるので、そこでの授業がある月曜日から木曜日までは毎日バスで通って授業を聴きに行きました。他には、留学生担当の先生からいくように言われて、今年入学した留学生用という中国概況という授業にも出ています。なので、今学期は合計3つの授業に出ていました。

偶然にも、蔬菜栽培学の授業には今年の夏に短期研修で日本来たこがいたので、色々助けてもらいながら授業を受けました。また、午前にその授業が終わって、お昼を一緒に食べるというのが習慣になって、その後にそのこの履修している授業に参加させてもらうこともありました。それは校内の農場で行う授業で、中国独特の植え方や野菜を見る事が出来るので、その授業に参加するのはちょっとした楽しみでもありました。土壌学の授業の日には、今年の夏に日本にきた学生で日本語を勉強し始めたばかりのこといつも食堂の前で待ち合わせをして、一緒にお昼を食べていました。月曜日から木曜日まで、西校区に行ったときにはお昼を友達と食べることが出来ました。

中国概況は土曜日8:0012:00。歴史、民俗文化、民族などについて講義を聞きました。本科生のカザフスタン、韓国の学生、同じ招待所にすんでいるフィジーとベトナムの研究生、それと筑波大学からの交換留学生の日本人一人、ほかには、中国人の学生3人というメンバーでした。一度首都博物館にでかけて、それ以外はずっと教室での授業でした。今週末は、そのテストでもあります。筆記テストと、自分の国をパワーポイントで紹介するというもの。今はその準備をしています。

授業を決めるに当たり、9月末に友達から履修の手引きのような冊子をもらったので、そこから有機農業関連の授業に出ようと選んでいました。ところが、すべて正規履修生が少なかったため開講されなくなってしまいました。その事を知ってからも一度考え直して今の形になりました。

 

★ 生活のこと

 生活面に関しては、引越しすることもなく招待所に住み続けていて、自炊ができないのでほとんどを食堂で済ませています。ただ、日本と違って中国の料理のほとんどが油を使った料理なので選ぶときにはすこし注意が必要です。北京市内には中国各地の「小吃」があるので、時々は公害に友達といって、毎回毎回違う地域のものを試したりして楽しんでいます。

最近、相互学習をしたあとにその友達に連れられて校内の「小吃」街へ初めて行きました。外の建物と建物の一角にテントが張られていて、そこでいろんなものが売られています。オリンピックのときに規制されてなくなっていたそうです。

 

★ 語学のこと

 単語を覚える以前に、いままでの4ヶ月間文字に頼りすぎてしまったため、読み取ることは出来ても聞き取ることが一番できません。日本語で使う漢字と同じ意味の中国語は本当にたくさんあって、接続詞や介詞というものをのぞけば、漢字を見れば8割方理解出来るというのが今の状態です。それから、いろんな授業に参加することで、知り合うひとも増えて、そのなかで何人か相互学習相手を得ることが出来ました。相互学習は、中国留学をするときによく見られるもので、日本語を勉強している中国人学生に中国語を教えてもらいながら日本語を教えるという語学勉強の方法です。自己紹介をして、自分の故郷の話をして、いままでの学校生活について話をしたりお互い知りたいことを聞きあったりします。あるCAUの学生とはお互いにどうしたら語学能力を上げられるかを提案しあって、毎回短い文章を書いて添削する、今回は日本語だけ、次回は中国語だけという決まりを作って行っています。本当に私にとってはとても貴重な時間です。「听得懂」もまだすこしで、冬休み明けから授業を正規で受けるにはリスニング力を高める必要があります。これから「寒假」にもなるので、その間に準備をしようと考えています。

 

★ その他

中国という国に対してもイメージもかなり変わってきました。たとえば、外にご飯を食べに行ってもうまく注文できないでいると、お店の人がわかりやすく話してくれたり、待ってくれたり、どこの大学で勉強をしているのか聞かれたり、お茶屋さんに行ったときにはお店の人の故郷雲南省の料理のおいしいお店を紹介してくれたりしました。24時間のお店も増えてきましたが、まだまだ家族経営や小さな食堂のようなお店が多いので、そこに集まる人たちもすごく仲がよくて、日本ではあまり見られなくなった光景が多くみられます。電車やバスに乗っていても、お年寄りの人が乗ってきたら5秒もしないうちにさっと若い人が席を譲って、すごくそれが当たり前のこととして行われています。いろんな生活風景を見てきて、これはあくまで私の考えですが中国の人は言葉や行動がストレートな気がします。

寒假の時に話す力をつけられるように勉強方法を考えて直してやろうと思います。

 

 

東校区の正門

 

 

 

西校区の正門

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 西校区の食堂

 

   

    東校区校内

  校舎と、右の塔はカフェ(昔は水塔)