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終章
本学の特徴は、他の短期大学にみられない併設の大学との強力な連携による教育研究の推進である。農学生命分野における教育研究の施設および設備が高いレベルで整備され、本学の教員ならびに学生が使用し、教育と研究に大きな成果を上げている。また、教育は学生との相対による指導が大きなウエイトを占めるため、教員の質の保証および確保が課題となるが、本学では採用・昇格の基準が併設大学と同一で、教育および研究業績はもとより社会活動などの業績も4年制大学と同等のものが求められている。さらに、本学の教育研究活動は、教室、実習での教授は元より研究室において研究活動を通じて専門教育の教授、社会人として求められる能力の涵養を行っている。また、これを担保するため短期大学ではあるが、本学では卒業論文をカリキュラムに配置している。これらの点から、本学における研究室の位置づけは重要で、研究室は年齢の異なる複数教員で構成され、各年齢の教員が相互に協力して学生への教育と研究を推進し成果を上げている。
しかし、18歳人口の減少、高学歴志向など、本学を含め短期大学を取り巻く環境は厳しく、次世代において社会ニーズに応える体制の構築と整備が急務である。本学では今回の自己点検・評価における検証を基に、平成23年11月に短期大学部部長をヘッドとして将来検討委員会が設置され、本学の展開する方向性が検討されている。
本自己点検評価報告書は、本学が掲げる建学の精神および教育理念を旗印に社会と時代の付託に応えるべく自律的改善を進めてきた成果とその検証をまとめたものである。しかし、改善は未だ道半ばであり、本学は第三者による評価を真摯に受け止め、真に実社会が求める人材を養成し「人物を畑に還す」教育機関として、また真に社会が求める学術教育を進める「実学主義」の研究機関を実現することを目標とする。前進する本学の姿を見守り、ご支援を頂きたい。 |
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