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(2)学生収容定員と在籍学生数の適正化
【定員管理】
【現状の説明】
本学は、各学科の入学予定人数を、生物生産技術学科、環境緑地学科および醸造学科においては入学定員の1.1〜1.2倍を栄養学科においては1.0〜1.1倍を目途に設定している。一般入試およびセンター利用入試の合格者の手続き率の変動により各年度各学科の入学者数に若干の入学者超過はあるが、概ね入学予定人数の範囲に収まっている。また収容定員超過の状況を見ると、留年者の比較的多い生物生産技術学科が超過率1.25倍となっているが、他の3学科においては1.02〜1.19倍の範囲に収まっている。入学予定人数に対応するため、本学は各学科の専任教員数について、入学定員に対応する短期大学設置基準に定める必置専任教員数を上回る人数を確保するとともに、この学生数に対応できる教室、実験室および実験器具を備えている。
入試制度ごとに定められた募集人数の充足状況については、各学科ともほぼ適正な状態にあると判断している。
【点検・評価】
各学科とも指定校推薦入試の扱いが課題となっている。指定校推薦入試は受験者即ち入学者を一定の条件のもとに当該高校の選考に委ねるものであり、募集要項上にも募集人数を明記することができないので「一般入試の募集人数に含める」としている。各年度各学科において入学者の就学状況を調査し指定校の見直しを実施しているが、2011年度の指定校は生物生産技術学科314校、環境緑地学科87校、醸造学科60校、栄養学科123校となっている。指定校は本学各学科に定期的に入学者を送り出していて入学後の成績も良好な高校を選定しており、当該高校との信頼関係が構築されている。反面公募制推薦入試の志願者の減少を招き、年度によっては志願者が募集人数を満たさない学科も出てくる。また指定校推薦入試の入学者の増加は、一般入試の入学予定者の縮小を招く場合もあり指定校の選定にあたっては慎重な対応が必要である。
ただし前項でもふれたように、現状の入試制度別の入学後の学業成績に顕著な差異が認められないことも踏まえる必要がある。
【将来の改善策】
短期大学の4年制大学への改組や募集停止が続く状況の中で、本学は、各学科とも入学定員の3倍以上の受験者を確保しており、基礎学力、当該学科への学習意欲等の面で本学として望ましい学生を選抜・入学させることができていると判断しており、学生定員の管理という観点から早急に改善すべき課題は見当たらない。ただし指定校推薦入試の募集人数の募集要項上の表記については、受験生によりわかりやすい表現を検討する。また留年者の比較的多い生物生産技術学科の定員管理にあたっては、このことも考慮した入学予定者の設定を行う。

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