(1)教育内容等【履修科目の区分】
〔全体〕
【現状の説明】
栄養学科を除く3学科では、開講総科目数は59〜67、そのうち必修科目数の割合は25〜37%となっている。卒業要件総単位数における必修科目が占める単位数の割合は学科により幅があり47〜76%となっている。栄養学科では、開講総科目数は71科目で必修科目数はその20%であるが、栄養士必修科目を含めるとが61%を占める。栄養士資格を取得して卒業する学生にとっては、修めるべき必修科目の単位数の割合が70%となっている。他学科に比べ学生の選択の自由度が小さいが、栄養士養成施設として必要な科目と要件を設定している。
【点検・評価】
新カリキュラムの導入により、教養分野の科目が充実し幅広い知識の教授がなされている。
【将来の改善策】
特に無し。
〔生物生産技術学科〕
【現状の説明】
2010年度カリキュラムより前までは、これまで51科目中、必修18科目に比べて、選択が33科目と多かったが、現在では59科目を開講し、そのうち必修科目が30科目、選択科目が29科目とほぼ同数となっている。必修科目のうち15科目は選択必修とし、A群(6科目)・B群(9科目)の2種類から3科目ずつを履修することを義務づけている。
【点検・評価】
生物生産技術学科の教育理念を反映するために最低限必要な科目を必修とし、残りは個々の学生が自分の目標に応じて選択させ、幅広い知識の涵養を図っている。教育内容・方法等は概ね適切と判断しているが、学科専門科目をほとんど選択必修化したため学生の科目選択の自由度は減少している。
【将来の改善策】
選択科目の履修方法については、現在いくつかの履修モデルを組み立て、学生に提示しているが、さらに履修前の助言を適切にすることにより、教育効果を高めていく。
〔環境緑地学科〕
【現状の説明】
全開講科目数は67科目で必修科目18科目(27%)、選択科目49科目(73%)である。環境緑地学科の教育目標を実現するために最低限必要な科目を必修科目とし、残りを学生が自分の目標に応じて選択できるように選択科目を自由に履修できるようになっている。また1年次に履修科目が多く、2年次は就職活動や卒業研究を配慮し少なくしている。
【点検・評価】
環境緑地学科の教育目標を実現するために最低限必要な科目を必修科目としていることから、必修科目3割程度、選択科目7割程度の適切な配分となっている。必修、選択科目の量的配分についてはカリキュラム改正時に見直しを行っている。
【将来の改善策】
環境緑地学科における必修科目は、導入科目や英語をはじめ学科の専門教育分野などそのほとんどが修得しておくべき基礎的教科に位置する。今後、カリキュラム改編時には、社会ニーズに配慮し、より良いものに改善していく。
〔醸造学科〕
【現状の説明】
専門科目をより体系的に学ぶため、2010年度カリキュラム改正により必修科目が増え、卒業要件総単位数62単位のうち必修科目が47単位(76%)となった。
【点検・評価】
卒業要件単位数に対し必修科目単位数の割合は76%であるが、開講科目数は十分に配置しており、4年制大学への編入学を希望する学生を中心に、卒業要件よりも多くの授業を履修する者が多い。そのため、実態としては、学生としてある程度の科目選択の幅を持って授業を選んでいる学生が多く、履修科目の区分については概ね適切と判断している。
【将来の改善策】
今後のカリキュラム改正では必修科目の数を含め配当科目を精査し、社会的ニーズを反映したカリキュラムとなるよう継続的に改善していく。
〔栄養学科〕
【現状の説明】
栄養学科では必修科目が14科目、選択科目が57科目となっているが、栄養士養成施設であることから、選択科目(57科目)の内31科目が栄養士必修科目である。
【点検・評価】
他の学科に比べ資格取得のための必修科目が多くなっているが、栄養士養成施設としての要件を満たすためである。
【将来の改善策】
特に無し。

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