・教育研究上の成果の市民への還元状況

【現状】
(1)東京農大カレッジ講座
　東京農大カレッジ講座は、平成12年度から実施しているが、前期（4月〜8月）、後期（9月〜3月）の2期に分け開講している。東京農大の3キャンパス6学部19学科の教員が中心になって、一部卒業生などの外部講師の参加を得て開講している。　
　平成15年度は、前・後期合わせて37講座を開講した。１講座は4回から5回程度を目安とし、有料で実施している。なお、平成14年度実施のカレッジ講座は、前期10講座、後期17講座を開講した。
　本学のユニークな研究活動や成果を公表する場として開講し、演習や実習を積極的に取り入れることで高い評価を得ている。「パンづくり」「味噌・醤油づくり」などの実践・体験講座は人気があり、申し込み開始数日間で定員に達している状況である。
　リカレント講座としては、栄養士・管理栄養士の資格を持つOB・OGを対象とした「栄養士・管理栄養士のためのリカレント講座」も実施した。
　東京農大カレッジ講座の開設状況は次のとおりである。

平成15年度カレッジ講座の開設状況(40KB)

(2)環境教育支援センターの「総合的学習の時間」への対応支援
「総合的学習の時間」は平成14年度から小中学校のカリキュラムに取り入れられた。東京農大の得意とする教育分野である環境教育の意義と理解、環境教育指導方法に関すること、環境教育の実践カリキュラムに関することなどの支援活動を実施している。

　申請手順は、

・小中学校から要望内容を申請シートに記入し、提出
・事務局で支援担当講師を調整
・支援担当講師が小中学校と実施内容を調整し、実行している。

特に世田谷区教育指導課から委託をうけ、区内の小中学校の教諭を対象とした「環境教育セミナー」を実施し、参加教諭から高い評価を受けている。平成14年度から2日間の日程で継続して実施されている。参加者は平成14年20名、平成15年22名、平成16年26名である。
　なお、入学事務課では、「出張講義」と称し、大学から高等学校に講師を派遣し､本学の興味深い学問分野を紹介している。高等学校のカリキュラムに取り入れられた「総合的学習の時間」に対応した要請でもあり、その支援事業である。
　実施内容は次のとおりである。
　小中学校の「総合的学習の時間」への支援状況（平成15年度）