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自己点検・評価

序章

自己点検・評価に当たって

第01章 理念・目的・目標
第02章 教育研究組織
第03章 教育内容方法等
第04章 学生の受け入れ
第05章 教員組織
第06章 研究活動環境
第07章 施設・設備等
第08章 図書館
第09章 社会貢献
第10章 学生生活
第11章 管理運営
第12章 財務
第13章 事務組織
第14章 自己点検・評価
第15章 公開・説明責任

終章

  あとがき

第三者評価結果

・大学周辺の「環境」への配慮の状況

【現状】
 世田谷キャンパスでは、平成14年2月、3キャンパスで最初のISO14001を認証取得し、廃棄物の適正な処理、発生抑制、再生利用を推進している。
 その中で再生利用の一環として、リサイクル研究センター内で生ごみの肥料化プラントの設置や生ごみからメタンガスを発生させるバイオガスエネルギーセンターを整備した。これらの取り組みに対して見学者が訪れ、キャンパス内施設の中心となっている。収穫祭(学園祭)では、発生する飲食用トレーに非木材質トレーを使用して、分別回収し破砕処理のあと堆肥化し、翌年の収穫祭において来場者に配布している。ISO14001認証取得に伴い、学生による環境団体「いそべや」が発足して、環境問題をテーマに近隣小学校や地域住民との懇談等を企画し、地域と環境に対する取り組みの和を広げている。


 厚木キャンパスでは、「緑豊な公園キャンパス」として地域住民に開放し豊な自然環境を提供している。ISO14001活動を通じて環境条例に関する遵法性の確保に努め、委員会を設置しキャンパス環境整備について検討を行い、畜舎廃棄物の糞や敷料・残渣は堆肥にして圃場等で利用し、汚水は排水基準に影響が出ないようにしている。キャンパスは丘陵となっているため、大雨時はしばしば周辺に雨水流出被害が出ている。また、樹木の落ち葉も問題となる場合がある。


 オホーツクキャンパスでは、ISO14001の認証取得に伴い、オホーツクエコクラブと称する学生ボランティア団体と生物資源開発研究所プロジェクト「寒地における自然体験学習のあり方に関する実践的調査」が始まった。これは、オホーツクキャンパスをモデル地として、生産現場と自然体系が調和した自然・教育・生産が一体となった環境を想定し、学生たちの体験学習の場としてのみならず、一般市民をも含めた楽しめる景観を構築し、その活動内容及び調査結果を情報発信することを目的としている。

 

【点検・評価 長所と問題点】
 世田谷キャンパスでは、リサイクル研究センター・バイオガスエネルギーセンターを始めとして、廃棄物の再生を中心とした循環型社会へ試みが計画的に進められており、研究機関としての取り組みと地域との共生が確実に進められている。今後も見学者を積極的に迎えて、地域との共生が広げられることが期待される。また学生団体による環境に対する取り組みが数多くキャンパス内で進められ、今後も確実に広がることが期待される。世田谷キャンパスの問題点として、年々登録台数が増加しているオートバイ、自転車のための駐輪場が不足している。


 厚木キャンパスでは、構内の自然環境の保護と再生の推進ならび有機性廃棄物処理システムの構築のため、委員会を設置し方針ならび具体的対策について検討を行っている。そのほか、豪雨時の対策として雨水の貯留槽や雨水流出防止の堀をめぐらせるなどの対応や樹木の選定などを行っているが万全ではない。


 オホーツクキャンパスでは、数箇所のビオトープを備えた、学内散策路「オホーツク・ファイン・トレール」を平成16年度に完成させた。また、学内の動植物を紹介したリーフレットも完成した。これは、本学学生の実習教材としてだけではなく、市内の小・中・高等学校の理科や生涯学習の教材として利用できる。

【将来の改善・改革に向けた方策】
 世田谷キャンパスでは、環境保全活動に積極的に取り組む学生に対して単位の認定を検討しており、実現に向けて準備中である。リサイクル研究センター並びにバイオガスエネルギーセンターの施設とキャンパス内で実施されている多くの授業(実習)、さらに環境団体・収穫祭等のイベント等の活動を融合させ、循環型社会のモデルキャンパスとして体系化を進めている。


 厚木キャンパスでは、学内環境整備の継続的・発展的活動の実施に向けて有効的な有機性廃棄物処理システム構築および学内環境整備のための体制作りを推進して行く必要がある。また、キャンパス周辺のフェンス、柵等の整備を行う必要がある。


 オホーツクキャンパスでは、学内環境整備の継続的活動と、知床国立公園、網走国定公園に囲まれた恵まれた環境を活かした散策路等の発展的維持管理の実施を検討している。

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