序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔農学部〕 【現状】 本学部両学科が望む入学者は、21世紀の「食料」、「健康」、「環境」、「資源エネルギー」問題に興味を持ち、将来、農業およびその関連産業の従事者、さらには消費者の立場からこれらの問題に積極的に取り組もうとする意欲ある学生である。 入学者選抜方法としては、推薦入学、併設高校からの優先入学、一般入学試験による選抜、編入学・学士編入学などの制度を設け、上記のような学生を選抜している。特に推薦入学試験では、次の3点を推薦要件として掲げ、受け入れ方針の実効を上げている。すなわち、将来農業の後継者として自営を目指す者、農業および関連産業の研究者・技術者を目指す者、広く生物に関する素養のある者の3点で、出願に当たってはこのいずれかに該当することを条件としている。 入学者は、農業・農学に興味を持って入学したとはいえ、農業そのものについては未経験者が大半を占めるため、低学年次においては、開講科目の内、導入的、基礎的科目を主体に履修させ、農学の全体像を理解、把握させるカリキュラムとしている。3年次からは専攻科目を履修することにより、専門性をさらに深化させることが可能となるよう、実験、演習科目を配置している。さらに4年次では、4年間の修学の総まとめとしての卒業論文を必修科目として配置している。
【点検・評価 長所と問題点】 入学試験制度の違いによる入学者のうち、推薦入学試験、農場技術練習生優先入学試験等での入学者の一部には、成績の面で規定のカリキュラムをこなすのが困難な者がいる。 各選抜方法における一定の基準をクリアして入学する学生の中には、専門教科における苦手課題を克服するのに時間を要する者もいるが、概ね教員の指導と個々の努力で解決されている。しかし、一般入試により合格してきた学生の一部に学力的な問題とは別に、入学以前の理想と現実の乖離や他学部受験の失敗から妥協して進学していることがあり、進路変更の申し出が入学年度に数件見られる。
【将来の改善・改革に向けた方策】 入学試験制度の違いによる入学者のうち、正規のカリキュラムをこなせない学生について補講等の特別処置を行うことについて検討している。 受験生確保の上から大学・学部・学科の取り組む課題について広くアピールすることは重要であるが、より現実的な内容の理解が得られるように入学者の受入方針等のPRを工夫し、受験生が広い範囲で集合する一般入試での合格者においても、受験生独自の理想追求ではなく、大学の方針を理解した上で受験・進学できるように検討している。