序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔農学研究科〕 【現状】 各専攻の博士前期課程と博士後期課程はともに同じ教育課程を有しており、両者の関係は適切である。すなわち、博士前期課程では配当された特論及び実験・演習を中心にして専門的学識と素養を学び、博士後期課程では総合演習を中心とした学生の主体的な研究を支援するシステムを配し高度な研究能力を備えた研究者としての知見を体得できるようになっている。また専攻により多少の違いはあるものの、博士前期課程で講義科目は終了するところが多く、後期課程では講義は開講されておらず、大学院学生は指導教授の指導の下で研究活動に専念できるよう配慮されている。 博士前期課程から博士後期課程に進学する状況は専攻によって多少の異なりはあるものの、概ね前期課程修了者の15%〜20%が進学しているため、研究指導にも一貫性があり相応の成果をあげている。特に外国人留学生の進学者が多いのも本研究科の特徴である。
【点検・評価 長所と問題点】 博士前期課程においては、修士論文作成の指導もさることながら、講義科目による高度な知識や、実験科目・演習科目による研究手法の教授に重点を置いている。博士後期課程では前期課程などで修得した知識や技術をもとに博士論文の作成に重点をおいている。これら両者の関係は教育上十分連動していると評価できる。 博士前期課程と博士後期課程は一体であり、本来5年間の一貫教育として予定されていると思料されるが、実際上は博士後期課程進学の際に入試が課されている。前項でも触れたが、一貫教育の成果を得るのであれば、博士前期課程から博士後期課程進学に際しては、一定条件の下に優先・推薦入試などの制度を講じる必要がある。
【将来の改善・改革に向けた方策】 指導教授間、あるいは専攻分野間の協力体制を充実させることにより、広領域の研究指導に対応できるよう努力すべきである。 また成績優秀者については指導教授の推薦により博士後期課程へ進学できるような優先入試制度が必要である。