序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔生物産業学部〕 【現状】 教育理念・目的に基づいた、自然科学と社会科学を融合した教育体系のもとで、生命・食糧・資源・環境問題に関する深い知識を持ち、生物産業・地域産業の発展及び地域社会・国際社会に貢献出来る人材を養成するという教育目標を達成するために、生物産業学の基盤となる文理融合型の科目に加えて、オホーツクの地域性を活かした体験・感動を味わえる特徴あるカリキュラムを構成している。その特徴として次の項目が上げられる。
(1)1年次学生を学部教育の導入部と位置付け、学部共通の必修科目・選択必修科目「生物産業学概論」、「現代 社会論」、「環境保全論」、「バイオテクノロジー概論」、「食品科学概論等」を開講し、講義並びに実習を通じて生物産業学の基盤を築く科目を開講すると共に、体験・感動の科目として「生物産業体験実習」を配置し、オホーツクの特徴ある一次産業の実情を実習し、それに関連する加工・流通の在り方を、体験を通して学び、本学の理念である「実学」の意味を理解させる。 (2)他学科聴講(30単位まで)を認め、文理融合の教育体制を取っている。 (3)今日の技術手法として欠かせない情報処理関連の講義・演習を充実し、情報関連の基礎知識および情報リテラシーの獲得を強化している。 (4)北海道の様々な文化に携わっている著名人の講演による「特別講義」によって、地元北海道の文化を修得させている。 (5)オホーツクの特長を活かした教育の1つとして「中国語(一)、(二)」、「ロシア語(一)、(二)」を1〜2年次にかけて開講している。
また、専門教育以外で特に留意している点として下記の項目がある。 (1)基礎学力の低下を補う目的で、「基礎生物」、「基礎化学」、「基礎数学」を配置し、必要のある者に履修させ、専門科目で遅れが出ないように配慮している。 (2)英語教育の重要性を鑑み、1年次4単位、2年次4単位の合計8単位を開講している。 (3)「人と職業」など高度な社会性を修得させるための教養科目を必修科目として配置し、社会人に向かっての意識を培っている。
【点検・評価 長所と問題点】 カリキュラムは教学委員会で継続的に点検しており、平成元年の開学以来2度の改正をおこない、平成14年度から現行のカリキュラムが実施されている。現在、問題点の抽出などの点検作業を行っているが、おおむね適正なカリキュラムと評価出来る。 課題として、自然科学・社会科学の知識を有するグローバルな人材育成の観点から、学部共通科目を多く開講しているために科目数が増え、専門科目の配置がやや窮屈な状況にあること。産業経営学科はコース制を取っており、コースを超えた受講が難しい状況にあることなどが挙げられる。
【将来の改善・改革に向けた方策】 カリキュラムは完成度を高めるために継続的なチェックが大切で、この体制を将来に向けても崩さず行っていく。平成18年度の新学科設置に伴って既存学科にもカリキュラムの変更を求められることになるので、この期に合わせて教育目標の見直しと同時にカリキュラムの改正を行い問題点の是正を行う予定である。