序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔応用生物科学部〕 【現状】 外国語は、学部共通の科目として「英語(一)〜(五)」を必修科目に、さらに「フランス語」、「スペイン語」を選択科目として1年次から配置している。履修生の英語学習の学習意欲をより高めるため、1年入学時に英語能力によるクラス分け試験実施後に能力に応じた講義を実施、また、各学期に先立ちプレースメントテストを実施し、習熟度に応じたクラスを編成している。1年次「英語(一)、(二)」では、異文化を扱う教材を基にして、英文の読書力を培うと同時に、各履修生の思考力を養う。2年次「英語(三)、(四)」では1年次に形成された思考力に基づき、リスニングとスピーキングによってプレゼンテーション力を身につけさせる。英語の論文講読を3年次後期「英語(五)」に置き、卒業論文作成時に必要な生命科学や環境問題を扱う教材を使用し、学部の各分野に相応しい語学力取得を目指して、各学生個人の能力を把握した英語教育が行われている。本年4月から3年次生を対象にTOEICのための特別授業を開講し、学生が積極的に挑戦出来るように支援している。
【点検・評価 長所と問題点】 英語の習熟度別クラス編成を完全実施して3年が経過した。成績評価は、どのクラスで学習しても成績評価全体の30%は、共通部分として標準(共通)テストを実施し、各担当者が全体の70%の成績評価をし、それらの合計で各履修者の成績を評価している。この評価法による習熟度別クラス編成は、履修生に受け入れられ、定着している。能力別授業により、学生間の学力差がクラス内では解消され、能力の高い学生及び低い学生ともに授業への不満は少なくなった。英語教育が英会話教育重視となる傾向があるなか、研究遂行上必要とされる英文解釈や英文作成能力の向上が認められ、その効果が上がりつつある。
【将来の改善・改革に向けた方策】 英語は世界標準語であるという認識のもとに、上記の効果を調べるため、TOEIC等を導入し、客観的に成果を判断する。その評価を英語教育にフィードバックして内容の充実に努められるよう柔軟に対応している。学部・学科の理念や方針を硬直化させないようにすることが肝要である。英会話能力と専門的分野での英文作成能力と英文解釈能力を育成できるような英語教育の体系化が必要である。現実的に、英語論文を作成する際、現在の英語教育からのみでは、十分な能力を養う体系とはなっていないので改善を図っている。