・各授業科目の特徴・内容や履修形態との関係における、その各々の授業科目の単位計算方法の妥当性
【現状】
本項目は、全学部共通項目である。
本学では平成6年度からセメスター制を導入している。また、授業形態は講義科目、演習科目、実験科目、実習科目に区分している。授業科目と演習科目は15時間の大学での学習と30時間の予習復習(合計45時間)をもって1単位としている。実験科目と実習科目は大学での30時間の学習と15時間の予習復習(合計45時間)をもって1単位としている。授業科目と演習科目は原則として1科目(2単位)で構成することとし、実験科目と実習科目は必要とする学習時間に基づき2ないし3単位をもって1科目を構成している。このように構成される科目を一週間に1回開講し、それを15週にわたって実施するように学期を定めている。
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【点検・評価 長所と問題点】
セメスター制は各科目の学習をスピードアップし、さらに多様な科目を設置することを可能にした。しかし4単位科目を2単位2科目に細分化した感は未だに否めない。また、細分化により科目間の授業内容の重複が生じている。さらに学生の学習時間を調査したところ、履修科目に対する予習復習時間は極めて不足しており、大学での授業と予習復習によって単位修得に必要な学習時間を確保するという仕組みは形骸化している。各科目を一週間に1回開講することにしているが、このリズムが学生の学習に対して適正なものかを検討する必要がある。
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【将来の改善・改革に向けた方策】
カリキュラム改正を行うにあたって次のように大枠を定めることで改善を図っている。
(1)4単位科目の設定
学科で重要とする科目については、4単位の科目として開講することを可能とする。この場合は週2回開講することを原則とする。さらに語学においては反復して学習することによって効果が上がるため週に2回以上開講することも認める。
(2)担当授業科目数の上限設定
シラバスにおいて各授業の目的(達成度)を明確にし、予習復習を前提とした授業を行う。この実現のためには授業担当者の授業準備時間の充分な確保が必要である。したがって各学期において教員が受け持つことができる授業科目数を制限する。
(3)講義・演習・実験・実習のバランスと関連性の再考
学科のアドミッション・ポリシー実現のための講義・演習・実験・実習のバランスと各科目の関連性を再考する。
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