ラオス 再訪 その
2月17日

昨晩よりお腹の調子が悪くなる。バクテリアの交換が旅終盤になってやってきてしまったようだ。
小島さんに整腸剤をもらい、何とか調子が戻ってくる。

調子が悪いことを若原さんに伝えると飲み物は生理食塩水を飲むことになってしまった。
小島さんが一言「
鼻水みたいな味やね」・・・・・確かにそうかも。
お疲れ気味だったMikaさまも飲むことになったのだが「
まずい」とわがままを・・・・。

朝食後、タケークへ向かいながら採集を開始する。

1地点目は、郊外の水田で調査を行った。採集できた昆虫は、前日の水田とほぼ変わらなかった。

寺院の庭で採集。

2地点目はパクソン近郊の火口のある山で採集をした・・・が、ランタナの花に来る蝶を狙うのが
目的だったため山頂までは行かず、特にめぼしい甲虫は採っていません。
採集後、パクソン近くの道端でドリアンを売っていたのでみんなで食べる。ほど良く熟れたドリアンは、
やはり美味しい。
その後、タケークまで移動することになったので、この日は2地点を調査するだけとなった。

2月18日

タケーク近郊で採集をする。

9月に大石君たちがチビゾウムシを採集してきてくれた場所へ行ってみる。「背の低い植物で花が咲いていた」
という情報を頼りに捜すと背の低いサルスベリが生えていた。現在は、種子がなっているので、逆算すると
彼らが訪れたときは花が咲いていたのだろう。
丹念に捜すが数は得れず、今は他の種と同様に分散してしまっているようだった。かわりにクチブトゾウムシ
がバラバラと落ちてきた。砂地にはクチブトが多い。

この他に周辺を2地点で採集する。チビゾウムシはいつもの量に比べると良く採れた。

4地点目は、タケーク近郊のフタバガキ林でフタバガキから採れるクチブトゾウをメインで採集をする。
このポイントの近くの村名はラオ語で「金のニワトリのう○こ村」だそうだ。
その後、一気にヴィエンチャンまで移動することになった。帰りの方が少しハードかも・・・・。
まあ、自分で運転するわけではないので。運転手のぺーさん、ありがとうございました。

途中、ミャオ族の市場へ寄り道。野菜やら漢方薬の材料になりそうなものなど、売り物はさまざま、
中には骨董商みたいなお店もあり、なかなか怪しい品揃えでした。
2月19日

この日は、ヴィエンチャン近郊で調査を行った。

1地点目は村のお寺で採集をする。2年前とは風景が変わった気がする。

Mikaさまがついにビーティングをする。今回、彼女は蝶と蜂メインだったのだが、その他の昆虫をよく採集
してくれたと思う。吸虫管も使ってくれたしね。
基本的に網に入ったものすべてを吸虫してくださったので、採集品のソーティングはなかなか面白かった。
普段、私の吸わないハエやクモや砂粒など・・・・・・・・・・。
クモは別に採らないと他の昆虫を糸で絡めてしまうから非常に厄介でした。
2地点目は水田で調査を。その後、近くの森で採集する。この場所も2年前に訪れたところで、そのときには
サルスベリの花が咲いており
Ctenomerus属という大型のチビゾウムシを多数採集した。今回は、
葉を落としているものや新芽が展開し始めた樹が多く、花は咲いていなかった。
したがって、・・・・・・・・・・・・・チビゾウもゼロ。

ビーティング中です。

「だって、チョウ採れないんですもん。」

フタバガキはやはり高い。樹高は、15mくらい。

マネシアゲハの仲間が多数飛来してきたが目的の蝶は来なかった・・・・・・・・・。

19日が採集の最終日なので、この採集記はここまでになります。 

ご愛読?ありがとうございました。

一話目は、こちら。




二話目は、こちら。



三話目は、こちら。



注 この採集記は、筆者のメモ書きより作成しています。サイズは、940×1200で作っています。

~ 最 終 記  ~