【現状の説明】
本学は1952(昭和27)年に設立され、その後社会ニーズへ対応するため増設、分割などを経て、現在、生物生産技術学科、環境緑地学科、醸造学科、栄養学科の4学科で構成されている。東京農業大学の設立理念を継承し、生物生産技術学科は2分野・4研究室、環境緑地学科は2分野・3研究室、醸造学科は3分野・4研究室、栄養学科は2分野・4研究室および学部教養分野・外国語研究室の体制で、実学主義の教育理念に基づき教育と研究を行っている。研究の支援機関として、日ごろの研究成果を社会に還元することを目的とした生活科学研究所を設立し、毎年学科横断的なプロジェクト研究が企画され、本学以外の研究組織を交えて研究に励んでいる。 他に東京農業大学と併置の厚木農場、伊勢原農場、富士農場、植物園、食品加工技術センター、高次生命機能解析センター等を利用して、他の短期大学に比べて特色ある研究ができる短期大学として学生も研究活動に参加している。
【点検・評価】
私立短期大学の6割以上が定員割れしている状況の中で、本学は確実に志願者数を確保し定員を充足している。これは本学の教育研究領域、教育研究目的、教育手法が、社会ニーズに対応している証のひとつであり、さらに、東京農業大学との施設および教育研究連携によって、他の短期大学に見られない豊かな教育環境を提供できることも、特色として評価されていると判断している。
【将来の改善策】
さらなる充実をはかるため、本学の理念と目標は継続しつつ、4年制大学とは差別化した組織へと改変し、特徴ある教育研究分野に特化し、教職員の連携を密にした組織を展開するとともに東京農業大学との教育研究交流もより活発にしていく。そのために、本学に設置されている生活科学研究所の研究プロジェクトを活用すると共に、併設大学の大学院および学部との連携強化を進めていく。また、学長の指示により、全学改革改善委員会の中に短期大学部会が設置され、教育研究組織の将来像の検討を行っている |