序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
【現状】 東京農業大学における全学的審議機関としては、東京農業大学学則第5条の2により全学審議会が置かれている。全学審議会は学長が招集し議長を務める。全学審議会の審議事項は、全学部に共通する案件、あるいは学部間で連携をとることが望ましい案件、その他大学全体としての重要案件等について、審議・決定している。また、特に検討が必要と判断された案件や学長が諮問した案件については、別途に委員会を設置して、教授はもとより教授以外からも広く委員を任命して検討し、その結果を報告・提案している。教授会と全学審議会との連携及び役割分担としては、全学審議会は教授会に提案される前に全学的見地から検討・調整する役割を担っており、教授会は全学審議会での審議結果を踏まえ、学部内の方針や管理運営等を検討することになっている。 また、全学審議会とは別に、学部長会があり、学長、副学長、学部長及び事務局長をもって組織され、大学運営に関わる通常的事項の連絡・調整、基本的事項についての協議・方針づけを行っている。
【点検・評価 長所と問題点】 全学審議会が、教授会においてのみ審議されるべき案件以外について、事前に全学的見地から審議することは、学部間で教育研究方針や管理運営などに関する不整合が生じることを事前に防止し、かつ学部ごとの特長の明確化にも資することができる。また、全学審議会の先議なしに各教授会が独自に審議する場合に比べ、審議時間や事務経費の節約にもなり、両者の連携及び役割分担は良好と考えられる。また、各学部にとって、学部長及び教授1名は全学審議会の審議員であるため、全学審議会での審議内容と教授会での説明が乖離することがない。しかし、このことは同時に全学審議会での決議事項が、教授会に対し多大な強制力を持ちかねないという懸念を孕んでいるともいえる。
【将来の改善・改革に向けた方策】 既に述べたように、全学審議会と教授会の連携及び役割分担は良好に機能しているが、より一層の機能向上のための改善点を挙げるとすれば、全学審議会での決定事項が既定事実化し、教授会での審議・承認が儀礼的にならないように配慮する必要があり、教授会やその他の学部独自に開催している会議等においてより多くの意見を求めることが重要となる。また、全学審議会に委員会を設置する際には、様々な意見を集約できるよう委員の選定により一層配慮する努力をしている。