東京農業大学

Web情報検索
文字の大きさ特<-大->戻

自己点検・評価

序章

自己点検・評価に当たって

第01章 理念・目的・目標
第02章 教育研究組織
第03章 教育内容方法等
第04章 学生の受け入れ
第05章 教員組織
第06章 研究活動環境
第07章 施設・設備等
第08章 図書館
第09章 社会貢献
第10章 学生生活
第11章 管理運営
第12章 財務
第13章 事務組織
第14章 自己点検・評価
第15章 公開・説明責任

終章

  あとがき

第三者評価結果

・図書館の地域への開放の状況

【現状】
 世田谷学術情報センター図書館においては、従来原則として学外者には非公開というスタンスで、本学にしか所蔵していない資料に限って、図書館長の決裁で特別に閲覧を許可するという形をとっていた。しかしながら、大学の重要な使命の一つである「研究成果の社会への還元」をサポートする意味からも図書館の地域社会への開放は、大学図書館としても二の次にしてはいられない重要な課題になってきている。また、知的情報資源に触れる場として、地域社会が大学図書館に求めるニーズも高まってきているといえよう。このような状況を鑑み、世田谷学術情報センターの図書館は、平成14年4月より、これまでの「原則非公開」を「原則公開」とする大きな方針転換を行った。具体的な学外公開の内容としては、次の点が挙げられる。

(1)社会一般に対する広義の農学分野の資料・情報提供
 居住地域は限定せず、広義の農学関連分野について調べ物をしたい方を対象に、資料の館内閲覧利用を可としている。その際は身分を証明する書類の提示を求めている。利用期間は随時だが、定期試験期間や入試期間は除外している。
 平成15年度の利用者数:141名(大学間相互協力及び卒業生を含む)

(2)世田谷区民等に対する図書館の公開
 原則として15歳以上で世田谷区立図書館の「利用カード」を交付されている人及び本学エクステンションセンター受講生に、図書の館内閲覧利用を可としている。利用期間は原則として毎週水曜日・土曜日。
 平成15年度の利用者数:38名

(3)夏季休暇中の高校生に対する図書館の開放
 地域は限定せず、高校生に8月中の正味約15日間、学習場所としての閲覧室の利用と資料の館内閲覧を可としている。
 平成15年度の利用者数:16名

 以上のように世田谷学術情報センター図書館では、学外公開にあたって、今のところまだ館内閲覧に限り、資料の貸出は認めていない。

 次にオホーツク学術情報センターにおいては、開学当初から地域密着型のキャンパスをコンセプトに置いていたこともあり、分館としての開館時から網走市民並びに周辺地域住民に図書館を開放し、登録者には利用カードを発行して図書の貸出サービスも行っている。また、学外文献複写の取り寄せサービスを学外の研究者に提供するなど基本的に学内・学外を意識しない対応を実現している。
 平成15年度学外登録者数:221名(内貸出者数15名)

 一方、厚木学術情報センターにおいても、キャンパス開設にあたって図書館を地域社会に開放することが目標に掲げられており、平成11年11月より地元3自治会の住民に閲覧室を開放し、資料の館内閲覧を可としている。また、その後厚木市立中央図書館との連携が他大学も含めて協議され、厚木市立中央図書館の利用者カード所有者に対する閲覧室の解放を行うと共に、厚木市立中央図書館との間で図書の機関相互貸出しを開始している。
 平成15年度学外者来館利用者数:36名
 平成15年度厚木市立中央図書館からの借用図書冊数:62冊

 

【点検・評価 長所と問題点】
 オホーツク・厚木両学術情報センターにおいては、開設時の条件として地域開放が盛り込まれており、それぞれの実施方法に特徴はあるものの、おおむね地域開放の目的を達成している。一方、世田谷学術情報センター図書館においても、世田谷区民への公開実現など、ここ数年間でかなり地域開放が進んだと言えるが、図書の貸出を実現するまでには至っていない。

【将来の改善・改革に向けた方策】
 世田谷学術情報センター図書館においては、その立地条件から、学外に対して全面開放した場合にかなりの来館利用が予想され、本来の学内向けサービスに支障を来たすのではないかとの懸念が依然として存在している。学外に対する全面的な開放のためには、施設面及び夜間・土曜日等専任職員が不在の場合のセキュリティー上の問題をクリアーする必要があるので、それらの課題を勘案し条件整備を行い、利用範囲拡大に向け計画を進めている。なお、過渡期の措置として、卒業生への対応については、学外者に対するよりも細かい対応を検討している。

COPYRIGHT (C) 2005-2006 TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE. ALL RIGHTS RESERVED.