序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔応用生物科学部〕 【現状】 当大学の附置研究所、それぞれの概要と当学科との関係は以下の通りである。 (1)応用生物科学研究所:応用生物科学部4学科に共通する分野を総合的に研究していく機関。生命の科学、バイオサイエンス、微生物学、植物、並びに動物の遺伝子工学をキーワードに応用生物科学の新しい視点、可能性を追求していく。 学部内の他学科との共同研究プロジェクトに参画し、共同研究費の支給を受けている。現在のプロジェクト研究 は以下の通りである。 ・生物機能並びにその生産物利用の先端的戦略的研究 ・生活科学系化学物質の毒性と影響評価
(2)総合研究所:主な活動は本学の特色ある分野を活かした長期的な研究戦略の立案、社会的ニーズのある研究テーマの発掘、研究成果を元にした知的所有権の確立などをめざす。また、産官学を柱とした共同研究の支援や研究費獲得のための情報提供、国内産業界と提携した総研研究会の設立、研究成果を発表するための特別講演会やフォーラムの開催など研究推進のための総合的な機関である。
当学部との関係としては、民間への技術移転のための支援、戦略的なプロジェクト研究への参画などに関わっている。
(3)ハイテク・リサーチ・センター:バイオサイエンス研究推進プロジェクトによる「生物による物質生産の効率化ならびに質的向上を目標とした生物機能の分子生物学的解明と技術開発」を中心テーマとする研究が進められている。センターには多様な生命現象を分子レベルで解明し、この成果を応用してトランスジェニック動・植物を作製することの可能な設備が整っている。所属教員の多くが本研究施設の運用および利用した研究に関わっており、文部科学省の平成9年度〜13年度私立大学学術高度化推進事業「ハイテク・リサーチ・センター整備事業」助成金の支給を受けた。
【点検・評価 長所と問題点】 上記(1)(2)においては、学部・学科を超えた研究プロジェクトが進められており、横断的な研究交流に役立っている。また、(3)はバイオサイエンス学科の研究基盤整備に大きく貢献しており、現在も必要不可欠な施設である。一方、これらの研究所における従来のプロジェクトの中には、体系の曖昧な先端性・拡張性に欠くものもある。
【将来の改善・改革に向けた方策】 総合研究所では、戦略的なプロジェクト研究として、平成17年度より「東京農業大学先端研究プロジェクト」と「基盤的研究」の開始が予定されており、より独創性と先端性に重点を置いた研究、新技術・新分野の創出につながる研究基盤となるような拡張性のある研究が期待される。