・実験・実習を伴う教育、外国語教育、情報処理関連教育等を実施するための人的補助体制の整備状況と人員配置の適切性
〔地域環境科学部〕
【現状】
本学部において外国語教育は非常勤講師などに依存する割合が高いが、学部内の教養分野に定員があり、専任教員を配置し、語学教育の運営として機能している。スポーツ・レクリエーションについても同様なシステムとしている。情報処理関連教育については生産環境工学科では、数学関連の教員と数学担当の非常勤講師の加担により教育機能を充実している。また、造園科学科では演習科目に経験豊かで、社会の第一線で活躍している人材を非常勤講師として採用している。
一方、実験・実習および演習をともなう教育、たとえば「測量実習」や情報処理関連教育などの授業を実施するための人的補助としてティーチング・アシスタントを採用している。ティーチング・アシスタントは、本学部では現在23名登録し、授業などの補助をしている。ティーチング・アシスタントはそのほとんどが本学大学院農学研究科に在籍する優秀な大学院生であり、彼らに教育的補助業務を行わせて大学教育の充実を図るものである。さらに、業務に対する手当を支給することにより大学院生の処遇の改善に資するとともに、指導者としてのトレーニングの機会を与えることを目的としている。
以上のことから、実験・実習を伴う教育、外国語教育、情報処理関連教育等を実施するための人的補助体制の整備状況と人員配置は適切であると判断される。
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【点検・評価 長所と問題点】
ティーチング・アシスタントは学生の立場で物事を考え、受講学生とのコミュニケーションを図ることができるため、有効に機能している。また、ティーチング・アシスタントの雇用に関わる予算も学科教員会議の審議を経て計上されていることから問題は無い。
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【将来の改善・改革に向けた方策】
今後は、ティーチング・アシスタントによる協力が増加する傾向がある。そのため大学院生の負担が増え、個人の研究する時間や予定とバッティングする可能性もある。やはりある限界(上限)が必要なものと思われる。また、学生からみればティーチング・アシスタントは教員集団である。年齢が近いことから馴れ合い的になる懸念も存在する。そのため採用段階で、FD活動の一環としてティーチング・アシスタントに対する研修、心構えの教育等を検討している。
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