・学部・学科等の理念・目的並びに教育課程の種類・性格、学生数との関係における当該学部の教員組織の適切性
〔地域環境科学部〕
【現状】
本学部の理念・目的は、地域から学ぶ実学教育を念頭に置いている。そのためできるだけ小人数による教育が望まれる。しかし、私立大学の宿命のため教員1人当たりの学生数が多くならざるを得ない。本学部では専任教員1人当たり学生数は41.9人と他の学部と比べて必ずしも多くはない。そのため、教育の実施に際して多くの工夫が必要である。たとえば非常勤講師を含む兼任教員の活用、ティーチング・アシスタントの協力である。この支援により各種演習、実習、実験など小人数、小グループによる効果ある指導を可能にしているのが実状である。
研究室には2年生ないし3年生から学科によっては全員が入室する。各研究室の構成は、研究室によってばらつきはあるが、1研究室には教員が2名〜3名、学生は4年生30〜40名、3年生30〜40名、さらに、大学院生もいる。教員2名に対して学生が80名を越す大所帯の研究室も存在している。
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【点検・評価 長所と問題点】
教員1人当たりの担当学生数が多すぎる点が最大の課題である。組織的には、学科の教員会議を中心に、お互いに理解しあって問題なく運用されている。
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【将来の改善・改革に向けた方策】
研究室の日ごろの活動や、卒業論文指導においては講師以上の教員一人当たりの学生数を平均化、平等化に努めている。なるべく学生数を10名程度に振り分け、学生に対してより専門的な教育が実施できるよう対応している。
各学科には、教員と学生を会員とする親睦組織の「林友会(森林総合科学科)」、「農工会(生産環境工学科)」などがある。学科によっては卒業生も含め、学内のスポーツ大会や収穫祭をはじめとする大学行事に積極的に参加するとともに、専門の研修会や懇談会を開催するなど課外活動にも力を入れている。
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