・教員選考基準と手続の明確化

【現状】
　教員選考にあたっての基準と手続きは、すべて学校法人東京農業大学人事規則ならびに人事規則施行規程および教授会規程、さらに資格審査基準に従って行われている。

【点検・評価　長所と問題点】
　東京農業大学諸規程および資格審査基準については継続的な点検と評価がおこなわれており、現段階では、ほぼ適切である。ただし、研究業績評価に関して、「学術図書を学術論文に準じて評価する」とあるが、経営・経済系ではむしろ著書の方の評価が高い傾向にあり、一部社会科学分野の教員の場合昇格に当たってこのことが不利に働くケースがある。

【将来の改善・改革に向けた方策】
　社会の変化に即応できるよう各対応部署にてそれぞれ検討努力がなされている。将来的には、大学と大学院とで教員が兼任されている点から学部教授昇格の資格審査基準と大学院指導教授の資格審査基準との格差についても今後継続的に検討することが必要である。
　また、会計学や法学のように今日まで学位の有無を重視していない分野の教員の昇格基準の見直しに関しても、著書と学術論文の位置づけの見直し等を検討していく。