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自己点検・評価

序章

自己点検・評価に当たって

第01章 理念・目的・目標
第02章 教育研究組織
第03章 教育内容方法等
第04章 学生の受け入れ
第05章 教員組織
第06章 研究活動環境
第07章 施設・設備等
第08章 図書館
第09章 社会貢献
第10章 学生生活
第11章 管理運営
第12章 財務
第13章 事務組織
第14章 自己点検・評価
第15章 公開・説明責任

終章

  あとがき

第三者評価結果

・退学者の状況と退学理由の把握状況

〔地域環境科学部〕
【現状】
 平成13年度から15年度における地域環境科学部全体の退学者は129人であり、年間35人から50人である。この3年間の退学者数を学年別にみると、1年次43人、2年次35人、3年次19人、4年次32人である。この結果をみると1年次が最も多く、続いて2年次、4年次であり、3年次が19人と最も少ない。
 退学の理由につては退学届けにその理由を記載させているが、詳細な記載を強制はしていないため、推測であるが整理してみる。1年次は進路変更(他大学受験など)、2年次は授業についていけない、4年次は修学の意志や卒業見込みなし、進路変更(就職)が多いようである。また、近年の経済的不況のため経済的理由が学年を問わず多くなっている。
 このような背景を推測すると1年次は入学してから希望の学問と内容が異なることや、本人と大学のレベルの差異を感じ、進路変更となったものと考えられる。2年次は授業が教養的科目から専門科目に移り、専門の学習についていけないと感じるためであろう。また、この学年では進級制度により、進級できないことが明らかになることも一因と考えられる。
 なお、学科別にみると、森林総合科学科が3年間で53人、生産環境工学科が43人、造園科学科が33人である。この原因を推察すると学生の学問のイメージと実際の学科の専門分野での違い(ギャップ)が大きいと感じる学科の学生に退学者が多いようである。これはあくまで推測であるので、今後確認したい。

 

【点検・評価 長所と問題点】
 退学についての指導として、成績相談や成績表配付の時に、著しく成績が不良な学生に対して、本人に理由を聞いた上で退学を勧告する場合があるが、退学希望者については特に指導はしていない。しかし、本人の将来のために退学という選択も必要な場合があるので、必ずしも大学・学部・学科側の問題としては認識していない。

 

【将来の改善・改革に向けた方策】
 各学年の退学傾向からみて、まず入学前に受験生の希望と大学の教育内容のマッチングが重要である。今後さらにアドミッション・ポリシーの明確化を多くの機会をとおしての発信が必要である。
 また、入学後は初期の段階で学科の学習・教育目標を徹底し、十分なコミュニケーションが必要である。さらに、経済的理由によって退学せざるを得ない状況は本人にとっても大学・社会にとっても不本意な結末である。奨学金制度の柔軟な適用による対応を検討している。

 

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