東京農業大学

Web情報検索
文字の大きさ特<-大->戻

自己点検・評価

序章

自己点検・評価に当たって

第01章 理念・目的・目標
第02章 教育研究組織
第03章 教育内容方法等
第04章 学生の受け入れ
第05章 教員組織
第06章 研究活動環境
第07章 施設・設備等
第08章 図書館
第09章 社会貢献
第10章 学生生活
第11章 管理運営
第12章 財務
第13章 事務組織
第14章 自己点検・評価
第15章 公開・説明責任

終章

  あとがき

第三者評価結果

・退学者の状況と退学理由の把握状況

〔農学部〕
【現状】
 本学部、農学科の入学定員は240名、編入学定員は12名、合計984名の収容定員になっている。在籍学生総数は1,095名で収容定員の111%となっている。平成12年度から15年度までの4年間の退学者総数は41名で、在籍学生総数の3.7%を示しており、あまり多くない。畜産学科の入学定員は200名、編入学定員は10名、合計820名の収容定員になっている。在籍学生総数は902名で収容定員の1.1倍となっており両学科とも同じである。平成12年度から15年度までの4年間の退学者総数は56名で、在籍学生総数の6.2%を示している。学年別の内訳では、農学科では1年次と4年次が、畜産学科では1年次と2年次の割合が高い。
 退学の理由は1年次では、入学後、入学以前に描いていた学科とイメージが異なり、進路変更したいとの理由で退学していくケースが多い。2年次における退学者は、単位が不足して進級できないため本人と保護者との3者面談した上で退学していく。また、中には経済的な理由でこれ以上続けることができないケースもある。3年次における退学者は、経済的な理由でこれ以上続けることができないケースや精神的な理由、特に、部屋に引きこもって授業にほとんど出なくなる。また、対人関係がうまくいかなくなり退学していく。4年次における退学者は、卒業に必要な単位が取れなくて、何年も留年を繰り返して退学していくケースが多い。

 

【点検・評価 長所と問題点】
 農学部は長い歴史とともに実学を旨とする教育、研究方針をとっている。このため、志望学生の志向もしっかりしており、退学者数は5%未満である。退学者を学年別に見ると1年生と4年生が多い。1年生の退学については自分のイメージした学科でなかったのか、または自分のやりたいこととの違いを感じてのことと思われる。4年生での退学については取得単位の不足に原因するものと思われる。精神的な理由で退学していく学生が年々多くなっていく傾向が見える。さらに退学まで行かないが授業にまったく出てこない学生や出てきても回りに迷惑を及ぼすケースの学生が多くなってきている。今後はこのようなケースの学生が増加する傾向が見受けられる。

 

【将来の改善・改革に向けた方策】
 1年生の退学者が多いのは、大学生活と自分とのギャップ、学生生活になじめないこと、自分のやりたいこと等、大学側の個別対応の不足もあり、多くの学生の中でどのように個別対応をするのか、または相談しやすいシステムにするのかが問われている。早めに進路の再指導を相談できる体制が必要になる。4年生での退学者が多いのは、他大学への転校については、自分の適性を考えた上での選択であるため、むしろ積極的に情報を提示する必要がある。一身上の都合による退学については種々の要因があり、一概には論じることができない。単位の不足については早いうちに密接な連携をとり、失敗のないような指導に努める。研究室に来ない学生にこの傾向が強いので、学生サービス課とのより強い連携が必要である。不景気下で就職も厳しい状況対応はキャリア・エクステンション課と教員との連絡調整がこれまで以上に必要になる。

 

COPYRIGHT (C) 2005-2006 TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE. ALL RIGHTS RESERVED.