序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔生物産業学研究科〕 【現状】 生物産業学研究科は1研究科1専攻体制であり、教育目標は学部教育で培われた「実学主義」の上に立ち、幅広い学問領域の知識の習得、研究水準の向上、そして創造的人材育成である。カリキュラムは平成17年4月からの実施を目標に多様な学生のニーズに対応し、時代にあった内容に改定し現在申請準備中である。新カリキュラムにおける博士前期課程では(1)生物資源生産学、(2)バイオテクノロジー、(3)生物資源利用学、(4)経営経済学の4つの柱に、それぞれ「特論」および「特論実験」を配して主要授業科目としての教育研究を行い、さらにこれら4つの柱に「生物産業学特別総合実験・演習(一)(二)」の必修共通科目を配し、必修10単位、必修選択12単位で本専攻の生物産業学を究め、さらに8単位以上の選択履修を加え、合計30単位以上履修しなければならない。選択科目は生物産業学1専攻の特色を活かし、学部3学科の研究室を横断する4研究分野に関連する科目(8単位以上)を自由に選択できるように配慮されており、学生は理系および文系を超えた選択履修により、広い視野での知識を学修できるように工夫されている。
博士後期課程は、博士前期課程において広く習得した生物産業学について、生物資源生産学分野、バイオテクノロジー分野、生物資源利用学分野および経営経済学分野の4分野から1専攻分野を選択し、研究者として自立できる研究活動を行い、またはその他の高度な専門的な業務に従事するに必要な幅広い豊かな学識を養うこと教育目標としている。平成13年より連携大学院方式による外部からの知識および技術が導入され、大学院全体の教育研究のレベルアップをはかっている。
【点検・評価 長所と問題点】 新カリキュラム(平成17年4月実施予定)では、多様化している学生のニーズを考慮して学生の関心をさらに拡大し、学部教育の上に立った専門的知見を教授し、基礎から先端的な分野にいたるまで段階的に研究能力および専門能力を高める修練を積むように工夫されている。博士後期課程における専攻分野ではさらにきめ細やかな教授研究により一層高度な専門的学識および技術の向上を目指している。また、連携大学院方式による外部からの客員教員の導入によって大学院全体の教育研究レベルの向上と知識の幅の拡大に努力している。これらの現状から、学校教育法第65条の教育目標に適合していると考える。
【将来の改善・改革に向けた方策】 博士前期課程においては、平成17年4月から実施予定であるカリキュラムの改正によって、学生の選択の幅が広がり、現代のニーズにあった水準の高い教育が期待できる。しかし、平成18年4月に設置を予定している学部新学科が4年後には完成年度を迎えるため、カリキュラムは再度改革が必要となり、2年後にはその準備に入るのが望ましい。博士後期課程については、博士号(課程博士)の水準をさらに向上させるために努力している。