序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔農学研究科〕 【現状】 大学院の研究指導の最終目的は、学位論文を作成させることにより専門的素養の涵養である。各専攻では、指導教授による特論を通して各分野の学理と手法を習得させ、演習において具体的な論文の課題、題目、内容等の研究指導を行っている。また、実地調査では教員が引率して調査研究手法などを教授し、学位論文作成のための調査研究能力の向上を図っている。 博士前期課程の場合、専攻により多少の違いはあるものの、農学専攻を例に取れば、学生は入学時に選択した専修科目(特論4単位)及び実験・演習(特論実験2単位)の計6単位のほか、指導教授が担当する特別実験10単位、特別演習4単位を含め、修了に必要な単位数は30単位である。履修指導として、1年次にできるかぎり単位を取得して、2年次では学位論文の作成に多くの時間が取れるよう指導している。博士後期課程の場合は、講義科目の履修は必要が無いので、入学時に選択した専修科目の指導教授や講義担当教員から、研究指導、学位論文作成指導を受け、研究に専念できるように配慮している。
【点検・評価 長所と問題点】 教育課程としてみた場合には何ら問題はない。なお、修士課程では学位論文の提出を要さない大学院も散見されるが、本研究科がそのような制度を導入した場合には、論文指導を重視した大学院教育の基本理念が崩れることが危惧される。 平成16年度から、連携大学院制度の導入で、他機関での研究指導が受けられる機会が広がったことは、学生の研究課題の多様性と研究活動の場がさらに拡大したと評価している。
【将来の改善・改革に向けた方策】 指導教授や講義担当教員は学部学生の教育指導にも携わっており、指導教授及び講義担当教員の有資格者の補充による研究指導等のさらなる体制強化が望まれる。また、専攻によっては指導教授の高齢化が進んでおり、若返りが必要である。