【点検・評価 長所と問題点】
各専攻は学科の教育課程を基礎に、学科所属教員により運営しているため、学科専攻の関係は形式的には重畳的であるが実質は一畳的であり、また教育内容も適切であり問題点は散見されない。むしろ、学科と専攻が実質的に一畳的に構成されているために、6年ないし9年の一貫した高度な専門教育を教授することが可能となっている。
学部の教育と本研究科の教育の相互乗り入れが適度になされていることは(ティーチング・アシスタント制度により院生が学部生の専門実験の補助、指導をすることも)、学部学生が大学院課程に進学することを動機づける上で両者の関係の大きな長所になっていると考えられる。しかしながら、最近の日本経済の動向にともなって学生の就職に対する考え方に変化が見られるようになり、大学院教育の内容も再検討を迫られていることが感じられる。
学部からの進学者が多いということもあって、大学院学生がさまざまな形で学部学生と交流を持つことは本研究科博士前期課程の長所である。博士前期課程の修了者はその15%〜20%が後期課程に進学し、後の学生のほとんどが専攻分野に関係するところに就職を希望する傾向にある。
|