【点検・評価 長所と問題点】
博士後期課程においては、専攻の中には学生が充足していないところもあり、現状を見据えつつ積極的に博士後期課程の充足と活性化を図る必要がある。博士後期課程も人的に充実していなければ教育研究指導の内容も十分で適切なものとはならない。
博士後期課程の学生には学位取得後の進路まで含めて、研究指導を行われなければならない社会情勢になっていることを認識しなければならない。
博士後期課程への進学者にとって自らが選択する研究分野と指導教員の助言を得て定める研究課題は、単に学位論文の効率的かつ早期の完成に関係するのみならず、学位取得後の専門分野を決める上で重要である。もちろん、このことは研究指導者の専門分野と本研究科における研究環境にもかかわる問題であるが、余り現状にとらわれることなく将来の展望を見据えた継続性のある研究を遂行することも望まれる。
博士後期課程の教育効果は学生の能力に強く依存するものの、研究指導は熱心に行われ学位取得に到達していることは評価される。
各専攻とも教員と大学院学生との人間関係は良好に保たれており、研究指導が相互の信頼関係をもって行われていることは長所である。
また自らの研究実験のみならず、前期課程学生、学部学生への実験指導、アドバイスも行なっていることは長所であろう。しかし時として分を外し学生でありながら教員と混同することがないように注意しなければならない。
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