序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔農学研究科〕 【現状】 本研究科は広く農業関連領域における学術の理論及び応用を研究・教育し、その深奥を究めて人類文化への貢献と科学の進展に寄与することを目的としている。博士前期課程においては、多様化する科学技術に即応する課題を中心に、広い視野に立ち、専攻分野における研究能力又は高度の専門性を要する職業等に必要な講義と研究指導を行っている。博士後期課程においては、専攻分野の深い学識と思考力を持つとともに、絶えず自己研鑽を行う能力の養成、基礎分野と関連分野への理解とこれらを柔軟に応用できる能力、産業の動向に迅速に対応できる広範囲の学識を養うことを目的とし講義及び研究指導を行っている。また、他に例のない農学・生物系の総合大学としての使命は大きい。 大学院教育での効果は各方面から大きな期待をうけている。その中で本学は農学・生物系の総合大学としての使命は大きく、わが国のみならず世界の諸問題を解決するうえで今後重要な役割を果たさなければならない。本学では、平成14年度に各学部、学科の上全てに博士前期課程を設置し、平成16年度には博士後期課程が整った。博士前期課程への進学者を年々増加の傾向にある。
【点検・評価 長所と問題点】 平成3年の大学設置基準の大綱化以後、専門的科目を中心に学部教育が実施されてきた。しかし大学院進学者の中にはともすれば専攻の基礎科目を十分修得せずに進学するものも少なくない。基礎学力をつけ大学院教育をうけることが大学院をさらに発展させる要因となることは明らかである。 博士前期課程においては、各専攻とも主要な専修科目を配し、また学術研究の進捗や文化の多様化や社会の動向をも視野にいれ教育している。また、各専攻とも特別総合演習・実験を設け、専修横断的な視点で教育できるカリキュラムを配している。このことは評価にあたいするが、基礎学力をあげるための基礎的科目(英語、生物、化学等)を設けることも今後検討していきたい。 また、本学では一般に学部3年次から研究室所属させ、大学院生には学部生の教育等も実施や、ティーチング・アシスタント制度も導入しており、これらは大学院学生に学術教育の指導者としてのトレーニングの機会を与えるものとして効果をあげている。
【将来の改善・改革に向けた方策】 大学院のカリキュラムについては、本学の教育理念・目的を達成させるため、大学院農学研究科委員会の下に検討委員会を設けたい。具体的には学部教育の習熟度を考慮し能力別の教育を基礎科目について行い、学術研究の高度化や国際化、社会との連携も考慮した広い視野に立って専門性を発揮できる人材の養成に努めたい。 また、平成16年度から様々な研究所等との連携大学院方式に研究協力を締結しており、これらの機関との活発な研究交流や、他の大学院との単位互換制度なども視野に入れ充実に努めたい。