・教育上の効果を測定するための方法の適切性
〔生物産業学部〕
【現状】
教育効果の測定法として最も客観性の高いものは学生の成績評価からの判断であろう。本学部では、学部共通で、前、後期の期末時期に定期試験を実施している。科目によってはレポート提出、授業中のテストを実施などで測定する場合もある。測定の結果はA(優)、B(良)、C(可)、D(不可)の4段階で評価され、A(優)、B(良)、C(可)と評価された場合は単位の取得が認められる。評価基準は担当教員の自主性にまかされており、学部共通の基準は設けられていない。D(不可)と評価された者、欠席した者に対しては追再試験を実施している。実験・実習では出席状況、レポートによって測定されるが、口述諮問を行う場合もある。どのような方法で評価するかはシラバスに明記し学生に周知している。
一方、学生による授業評価も行っており、その結果により、学生の理解度などを予測し、教育効果を検証することも出来る。
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【点検・評価 長所と問題点】
成績の評価は現段階では、担当教員の自主的な判断にまかされており、個別能力の客観的測定に適する合理的な方法と評価できる。評価基準の設定は各教員の判断に任せており、出席状況や小テストの結果を加味し判定する場合が多い。教員の個人的感情が評価に影響されることのないように注意しなければならない。
学生による授業評価は教育効果を高める為の授業方法の改善に役立っているが、学生側の評価態度に積極性がない場合には参考にならない欠点がある。
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【将来の改善・改革に向けた方策】
全学的なFD委員会で成績の評価法点検が行われており、より客観的な評価法としてGPAの導入を検討している。また、同時に学生による授業評価により積極的に取り入れて、教育効果を検証しながら、教育方法を継続的に改善して行くことも検討している。
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