序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔生物産業学部〕 【現状】 本学部における一般教養的科目は、学部共通科目として配当されている26教科46単位である。このうち語学は、「英語(一)〜(四)」(8単位)、「ロシア語(一)、(二)」(4単位)、「中国語(一)、(二)」(4単位)の合計16単位を占めており、いわゆる一般教養的科目としては「フレッシュマンセミナー」「人間と職業」「環境保全論」「現代社会論」が挙げられる。この他に各学科の共通科目として、生物生産学科には「自然科学史」、食品科学科には「自然科学史」「人間科学」、産業経営学科には「日本史」「世界史」「北方民俗学」「法律学」などが配置されている。一般教養的科目の履修は必修科目の10教科19単位のみが義務づけられている。平成3年に大学設置基準が一部改正されたのを受けて、平成5年に一般教養を廃止し、1、2年次の配当科目が大幅に基礎専門科目に置き換えられ、生物生産学科、食品科学科に於いては専門教育重視のカリキュラムになっている。しかし、他学科聴講が可能なことから、産業経営学科に配当されている科目の履修により、学部の理念に即した自然科学、社会科学双方の広い教養を持つ人材の育成が可能となっている。
【点検・評価 長所と問題点】 学部共通の科目では自然科学・社会科学双方の科目が配置されており、3学科の学生に亘って学生の興味を引いている。中でも必修科目の「生物産業体験実習」では、農林水産業の実際を体験し、感動する科目であり、生物産業学部の学生としてのモチベーションを高めることが出来る重要な科目である。また、先の項目で述べたように「人間と職業」、「現代社会論」の科目で修得された知識は、社会性を身につけ、正しい倫理観を培うことが出来る科目として位置付けられる。課題として、精神的に未熟な大学生が増えた中、生きる力を養う教育をする必要がある。
【将来の改善・改革に向けた方策】 生物産業に関する幅広い専門知識を取得しなければいけない本学部としては、一般教養の配当を増やすことは大変難しいが、人間教育、社会教育の重要性を鑑み、何らかの教育システムを構築する必要がある。産業経営学科に配当されている社会科学系科目の履修を促すと共に、ゼミや研究室単位での討論方式により考えさせる教育の履行など試行錯誤を続けながら、結論を出して行く計画である。