・各年次及び卒業時の学生の質を検証・確保するための方途の適切性
〔国際食料情報学部〕
【現状】
大学全体の制度に基づき、1年次から2年次では卒業要件にかかわる修得単位が20単位未満の場合、進級判定が行なわれ、2年次から3年次においては、修得単位50単位未満、3年次から4年次においては修得単位90単位未満の場合、進級できない制度になっている。各学科は進級に問題を抱えている学生については年度末において、ゼミナール担当教員(場合によっては学科長や主事も含む)と学生および保証人(父母であることが多い)と十分な面談を行ない、学生の就学意思や将来性を考慮して、進級(1年次から2年次のみ)、原級、留年あるいは退学といった対応が、学科会議を経て教授会で審議されるシステムを採っている。さらに成績不良学生や修学延長生に対しては、ゼミナール担当教員を中心に、年度末に限らず随時指導を行なっている。
卒業年次生は順調に進級しておれば「卒業論文」単位の取得が勉学の集大成になっている。成果はゼミ単位で公開の卒業論文発表会を実施し、指導教員が成績評価を行い、優秀論文については指導教員が学科に推薦し、優秀論文選考のための報告会を実施し、各教員の評価を総合して優秀論文を決定している。
各年次の成績評価は、科目担当者が担当しており、この立場から学生の質の検証・確保の方途に関わっている。
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【点検・評価 長所と問題点】
進級判定および進級基準の制度がより厳格化され、多くの学生はより真摯に学業に取り組むようになったが、全般的な学生の「質」について、検証するシステムは現状ではない。
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【将来の改善・改革に向けた方策】
全般的な学生の「質」については、「質」とは何かということから議論を積み重ねていく必要がある。社会科学系の学科の場合、知識や技能を問うような単純な客観的試験によって学生の「質」を測定できるわけではない。もちろん、そうしたことも必要であるが、問題発見能力、論理的思考力、プレゼンテーション能力など総合的に判断しなければならない。したがって、各教員が意見交換を行なって、学生の「質」の向上を図ることに研鑽を積み重ねていくことを検討している。
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