・教育上の効果を測定するための方法の適切性
〔国際食料情報学部〕
【現状】
教育上の効果を測定する方法として、学生による授業評価の中に「新たな知識や技術は得られましたか」、「受講した価値があったと思いますか」、「学習意欲や興味が増したとおもいますか」等の質問項目を入れ、教授方法の改善とともに教育効果の測定を行っている。
これまで教育効果の測定は成績評価によっておこなわれている。各学期に履修した授業科目の成績は、次の学期の授業開始前に履修成績表として各学科内で教員が指導をしながら配布している。また、評価した内容については、学期毎の成績表配付後、追・再試験の実施前に成績相談の機会を設けている。成績評価の結果、学生は単位を修得することになるが、この単位認定制度によって教育目標の達成効果が測定される。本学部では、休学者を除き、各学年への進級に際し審議・判定を行っている。この判定により、該当学年での教育目標の達成度が測定される。1年次から2年次への進級判定は、1年次終了時に卒業要件に関わる修得単位数が20単位未満の場合に行われる。該当学生に対して、本学部では、当事者もしくは保護者同席のもとで個別指導を行い、その上で進級の判定をおこなう。場合によっては、学則第35条第1項第2号に該当するものとみなして退学を命ずることがある。2年次から3年次への進級基準は、2年次終了時におこない、卒業要件に関わる修得単位数が50単位未満の場合には、3年次への進級を認めない。よって、原級または学則第35条第1項第2号に該当する退学となる。3年次から4年次への進級基準は、3年次終了時に、卒業要件に関わる修得単位数が90単位未満の場合には、4年次への進級を認めない。よって、原級または学則第35条第1項第2号に該当する退学となる。4年次の卒業認定にあたっては、卒業認定要件の124単位(必修:68単位 選択:56単位)を取得していなければならない。
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【点検・評価 長所と問題点】
教育上の効果は、成績評価によって基本的には測定されるが、一方で、学生による授業評価も全専任教員が実施しており、それにより個別科目ごとの教育効果を検証している。この方法は教育効果向上に資するとともに、学生の興味や意識にあわせた教育方法の採用にも資している。問題点としては、社会科学系教育の効果測定が技術や資格取得に修練できない性格を持つことから、教育効果の多面性をいかに測定するかという課題が残っている。また兼任教員の教育効果測定の充実も課題となろう。
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【将来の改善・改革に向けた方策】
学部では行っていないが学科によって教務委員会を中心に、測定方法の検討、学生ニーズの把握等を行い、技術や資格取得に関する教育効果と知識・見識の拡充による教育効果双方の測定方法を検討するため、課題整理と適宜検討会を開催している。また、GPAの導入を検討していく。
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