【点検・評価 長所と問題点】
授業において必要に応じ画像情報等を用いることで学生の理解を深めることが可能である。
講義教室のマルチメディア対応は時代の流れであるが、一方で加速する技術革新に設備が対応しきれない現状がある。とくにパソコンの進化は著しく、パソコンのスペックにプロジェクターが対応しきれていない。さらに利用頻度の高い教室ではプロジェクターのランプ交換が早期に生じ、コストとして計上しておく必要がある。また、備え付けのプロジェクターの場合、フィルターの目詰まりによって停止する事態が生じるため、定期的なフィルター清掃が必要である。これらのメンテナンス体制の整備が火急に望まれる。
また、授業でマルチメディアを活用することは講義のビジュアル化を進め、視覚に訴える授業展開を可能にしたが、一方で授業が劇場化し視聴者として受講する状況も生じている。さらにパワーポイントなどの利用は板書に比べ速度が速く、「授業のスピードについていけない」「重要なポイントがどこなのかわかりにくい」と言った声が学生からあがっている。今後はマルチメディアの利点と欠点を充分認識した上で授業に取り入れることをFD活動として取り上げていく必要がある。
|