【将来の改善・改革に向けた方策】
厳格な成績評価を行う仕組みを形成する以前に、厳密な成績評価基準の作成が必要と思われる。例えば、評価項目は、定期試験、レポート、小テスト、発表内容、作品制作など科目によって多様であり、個々の科目および教員の基準と判断によっている。ここで問題となるのは出席点の加算である。前述したように授業には全て出席することが建前となっている。授業への欠席は社会人の有給休暇と異なる性格であり、欠席届さえ提出すれば、休める権利があるかのように思っている学生がいる。現状では2/3以上の出席で定期試験を受けられるように規定されている。この件に関して各学科において審議を着実に実施することが、将来の改善・改革につながると考える。
なお、補足として将来はGPAの導入を視野に入れている。GPAの制定と活用については今後十分な検討が必要である。この場合の前提となることが各科目の厳格で公平な成績評価の実施である。このことが不十分であるとGPAが機能しなくなる。いわゆる楽勝(評価の甘い)科目や学生から疑問の生じる評価の存在では、その上に立つGPAが無意味になることを申し添える。
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