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自己点検・評価

序章

自己点検・評価に当たって

第01章 理念・目的・目標
第02章 教育研究組織
第03章 教育内容方法等
第04章 学生の受け入れ
第05章 教員組織
第06章 研究活動環境
第07章 施設・設備等
第08章 図書館
第09章 社会貢献
第10章 学生生活
第11章 管理運営
第12章 財務
第13章 事務組織
第14章 自己点検・評価
第15章 公開・説明責任

終章

  あとがき

第三者評価結果

・学生が後期中等教育から高等教育へ円滑に移行するために必要な導入教育の実施状況

〔地域環境科学部〕
【現状】
 本学部においては新入生に対し、基礎教育としての全学的導入科目「フレッシュマンセミナー」や補習的科目である「生物学」や「化学」を開講し、大学における学習生活・高等教育への心構え、大学教育施設の使用方法などのガイダンスを行っている。さらに学部共通科目の概論系科目(「地域環境科学概論」・「各学科概論」)を設置し専門教育への動機付けを行っている。また、高校での科目履修状況や入学試験の違い等をアンケートにより調査し、新入生が円滑に高等教育に移行できる授業体制を構築するため、各学科の基礎的科目、基礎数学および英語などの科目では習熟度別クラス分けや授業内容調整を行っている。情報関連では1年次の必修科目「情報基礎(一)」でE-mailアドレスを割り当て、研究・就職活動のために、全学的施設であるコンピュータセンターの利用が可能な体制をとっている。
 なお、入学試験前に受験生に対して8月に実施される「キャンパス見学会」、11月に実施される「収穫祭」において大学説明、模擬授業、模擬実験などにより大学生活の導入教育をしている。さらに、併設高校や受験希望者の多い高校に対して、出前授業の形で出張講義を行い大学での内容の理解を促進している。

 

【点検・評価 長所と問題点】
 1年次の前期に開講される基礎的科目において、習熟度別にクラスを分けて効果的な導入教育を実施している。しかし、入学試験選択の多様性に伴い、理数系科目を高校教育で選択していない学生の人数が増加している状況であり、高校卒業者の学力低下問題とともに授業の進行に影響を与えている。

 

【将来の改善・改革に向けた方策】
 入学試験選択の多様性伴う学力低下問題に関しての対策としては、推薦入学者へ合格発表後(12月)にフォローアップとして、英語、数学、理科など基本的科目の自己学習システムの導入を検討している。なお、併設高校からの入学予定者に対しては既に補習的課題を提供して自己学習をさせている。この自己学習システムを新入生全員に広げ、対象科目も各学科が指定する基本的、重要な科目に限定し、1学年に補習的授業として教養教育科目の一部に組み込むなどカリキュラムの再編・内容再考を「学科教育点検委員会」および「学部教育点検委員会」で行っており、専門教育により円滑に移行するための検討を行っている。このように、新入生の学力低下への対応が必要である。
 また、受験希望の高校生徒が修学旅行に際に「大学訪問」を実施している事例が近年増加している。そのため学生のボランテア活動として大学案内のサービス向上を企画している。現在もそれなりに対応しているが、より組織的、システム的に実施できるよう改善計画中である。これらの活動により大学への希望動機の確認とともに高校で学ぶべき基礎的科目群の理解を高めることに寄与すれば高校卒業者の学力低下問題への対応に役立つものと思われる。

 

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