序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔地域環境科学部〕 【現状】 基礎教育としては、地域環境科学部共通授業科目を配している。その内、外国語科目は英語(8単位)が必修、ドイツ語・中国語(4単位)が選択、スポーツ・レクリエーション科目といわゆる一般教養系科目と環境系科目が配置されている。とくに基礎教育としての「フレッシュマンセミナー」を1年次前期に追加し開講している。この科目は大学・学科の教育理念・歴史の紹介、単位の取得、履修方法、日常生活、卒業後の進路および職能について理解するとともに、学外オリエンテーションでの体験活動や学内での学生参加型行事への参加を通じて各学科の学生としての素養を身に付けさせることを学習・教育目標としている。さらに、学部の概論である「地域環境科学概論」と学科の概論である各学科概論科目を基礎教育科目として1年次前期に開講している。また、「フレッシュマンセミナー」および各種概論科目ならびに一部の専門科目において「倫理性」を養うこととしている。
【点検・評価 長所と問題点】 基礎教育としての「フレッシュマンセミナー」は、新入生が今後の大学生活を有意義に過すための有効な支援となっている。「地域環境科学概論」および各学科概論科目は、新入生に地域環境科学部の学科において、何をどのように学べるのかを理解させ、学習目的を持たせ、学習意欲を高めるのに効果を上げているため、基礎教育科目として重要な位置付けとなっている。「農」の多面的機能および環境保全型農業を意識し、農業の生産環境整備に関して自然環境や生態系に配慮し、社会的責務を認識し、真に地域に役立つ技術者を育成するためには、倫理性を培う教育は重要である。したがって、現在の講義内容では不十分であり、技術者倫理に関する科目を開講する学科もある。
【将来の改善・改革に向けた方策】 基礎的な教養関連科目として以下に掲げる内容の検討が必修である。 (1)外国語教育の充実・強化:英語教育における検定試験の導入 (2)情報処理能力向上教育:情報基礎演習の充実とTAの活用 (3)保健体育科目の充実:健康、レクリエーション (4)いわゆる教養教育の充実:社会が求める教養教育 (5)多様な体験教育:大学内の授業や講義のみでなく学外での活動および授業以外の教育 なお、技術者倫理に関する科目を開講するか、各科目で事例的に教育するかは各学科での検討が必要である。