序章
自己点検・評価に当たって
終章
あとがき
第三者評価結果
〔応用生物科学部〕 【現状】 本学部は生物科学分野に化学、生物学、遺伝子工学を取り入れ、微生物、植物、動物の生命現象を遺伝子、分子レベルから解明する分野、個体レベルでのこれらの生産から利用にいたる分野、さらにそれらを取り巻く環境分野までの学術を考究することにある。生物の生命科学の基礎的学力から応用までを教育している。すなわち食料、健康、環境にかかわる今日的諸問題に分子レベルからチャレンジし、その問題解決を図ることである。1年次の入学初期には、科目「フレッシュマンセミナー」を配置して学科の教育方針や研究内容を解説すると共に化学、生物関連の有機化学、無機化学など基礎科目と外国語を配置し、2年次から学科の特色を入れた専門基礎科目と実験・実習をとおして実験科目の基礎的技術の習得、実行力や洞察力をレポ−ト作成から学び、3年次には、学科分野の特色を出した専門科目と実験実習を配している。そして4年次には、基礎科目と応用科目の連携の必要性を理解させ「起業論」、「卒業論文」が履修できるよう設定されている。
【点検・評価 長所と問題点】 応用生物科学部の教育方針、目的である応用生物科学や先端生命科学の研究・技術の開発による生物の機能や生物資源の高度利用を実現できる教育に関しては、教養的学部共通科目と専門基礎科目で生命科学の基本的分野を理解させる。 高学年に専門科目と専門分野の実験・実習を配置し、生命科学に関する諸問題への動機付けと問題認識を学習させ、卒業研究への道筋をつけ、成果を上げている。研究室制度による卒業論文実験をとおして教員と学生とのマンツーマン指導による人間教育に特色がある。一般教養科目の履修が、個人による選択に任されており十分その役割を果たしているか疑問である。何のための教養的科目かを解説し履修させることが必要である。
【将来の改善・改革に向けた方策】 教育課程は、教養的学部教養科目や基礎専門科目から微生物、植物、動物そして環境をサイエンスできる基礎的知識を修得させ、各専門科目で応用へ積み上げるカリキュラム構成は、有効かつ適切であると判断できる。多彩な入試による多様な学生に対する教育の充実が強く求められる。専門基礎の補習、専門科目の補完授業をカリキュラムに反映させることが必要である。今後は、生命科学分野では一層の語学教育の充実を必要とし、少人数授業とTOEICなどの導入が求められる。