【将来の改善・改革に向けた方策】
過去2年間にわたり「学部改革戦略策定委員会」において改革の戦略を検討し、新たな学部理念として以下のような内容によって平成17年度からスタートすることになっている。
学部における教育研究の新たな理念を7つの範疇(命題、対象分野、対象国、学的方法、接近方法、対象学生、成果)から以下のように設定した。
(1)命題
・新たな食料需給システムの構築への教育研究による貢献
・新たな共生の確立への教育研究による貢献
・新たな循環型社会の構築への教育研究による貢献
・新たな持続的社会の構築への教育研究による貢献
(2)対象分野
上述の命題において扱うべき課題分野を次のようにした。
農業、食料貿易、農業関連産業、食品製造産業、食品流通産業、外食産業、生活者の食糧消費、食料系廃棄物の処理・再資源化、農村地域、都市地域、資源・エネルギー、環境、IT技術、政策(農政、産業政策、食品・消費者政策、環境政策、地域政策等)、行政などに関わる分野。
(3)対象国
わが国、欧米等先進国、熱帯地域、アジア地域、南米地域等の途上国。
(4)学的方法
社会科学系では、経済学、経営学、会計学、マーケティング論、社会学、人類学、地理学、歴史学、地域計画学、政策学、協同組合論、農業開発学、農業教育学等。(広義の農学系に分類されている農業経済学、農業経営学、農業会計学、農村計画学、農政学などはこの「社会科学系」に含める)
農学系では、作物学、園芸学、畜産学、土壌学、作物保護学、農業工学。
その他に環境科学系、情報科学系を用いる。
以上のように本学部は「文理融合」の方法をとる。
(5)接近方法
命題のうち「教育」については新実学主義をとる。つまり、学生を幅広い教養と高度・先進的な専門知識・技術を身につけ、社会的使命感と倫理観を持った、専門分野や総合分野の職業人(即戦力)として育てる。
(6)対象学生
「教育」はわが国の学生を中心とするものの、欧米等先進国、熱帯地域、アジア地域、南米地域等の途上国からも優秀な学生を受け入れ、「国際色豊かな学部」、「国際貢献する学部」をめざす。
(7)成果
以上の内容によって本学部は、社会科学系、農学系、環境科学系、情報科学系の文理融合の総合的科学部として、わが国の同系学部をリードする「教育・研究拠点学部」を目指す。
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