東京農業大学

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自己点検・評価

序章

自己点検・評価に当たって

第01章 理念・目的・目標
第02章 教育研究組織
第03章 教育内容方法等
第04章 学生の受け入れ
第05章 教員組織
第06章 研究活動環境
第07章 施設・設備等
第08章 図書館
第09章 社会貢献
第10章 学生生活
第11章 管理運営
第12章 財務
第13章 事務組織
第14章 自己点検・評価
第15章 公開・説明責任

終章

  あとがき

第三者評価結果

・当該大学の学部・学科・大学院研究科・研究所などの組織の教育研究組織としての適切性、妥当性

〔国際食料情報学部〕
【現状】
 食料需給システムと共生・循環・持続型社会の構築をめざして、社会科学系を中心としつつ、これに農学系、環境系と情報科学系を加えて、「文理融合」の方法によって豊かな食料の生産システムと生産環境を構築するための教育研究組織から構成されている。さらに大学院博士前期、博士後期課程が各学科に設置され、高度な教育研究を遂行できる大学院3専攻の教育研究組織をもっている。
 教員の内訳は教授38名、助教授18名、講師9名、助手3名の計68名である。本学部の各学科はそれぞれ3〜4つの研究分野に研究室を配置し、国際農業開発学科は分野に配置された研究室には教授、助教授、講師または助手の複数教員が所属し専門教育を行う体制をとり、食料環境経済学科と生物企業情報学科は分野に配置された研究室は1教員1研究室体制のもとで専門教育を行っている。また、1教員1研究室体制の専門性を拡張するために分野内で連携をとった教育研究をしている。本学部の教育研究組織は適切である。
 本学部における収容定員は、2,338名に対して在籍学生数は2,835名で、収容定員に対する学生数の割合は、1.21倍である。

 

【点検・評価 長所と問題点】 
 上記の組織体制のほかに、教育研究組織としては研究室体制やゼミ制度が確立され、学生教育に対してきめ細かな指導をできる体制が確立している。しかし、少子化による18歳人口の減少に伴い、学生の質的変化や意識の多様化、総合職的志向と専門職的志向に対応するための教育システムの改善が課題である。

 

【将来の改善・改革に向けた方策】
 過去2年間にわたり「学部改革戦略策定委員会」において改革の戦略を検討し、新たな学部理念として以下のような内容によって平成17年度からスタートすることになっている。
 学部における教育研究の新たな理念を7つの範疇(命題、対象分野、対象国、学的方法、接近方法、対象学生、成果)から以下のように設定した。


(1)命題
 ・新たな食料需給システムの構築への教育研究による貢献
 ・新たな共生の確立への教育研究による貢献
 ・新たな循環型社会の構築への教育研究による貢献
 ・新たな持続的社会の構築への教育研究による貢献


(2)対象分野
 上述の命題において扱うべき課題分野を次のようにした。
 農業、食料貿易、農業関連産業、食品製造産業、食品流通産業、外食産業、生活者の食糧消費、食料系廃棄物の処理・再資源化、農村地域、都市地域、資源・エネルギー、環境、IT技術、政策(農政、産業政策、食品・消費者政策、環境政策、地域政策等)、行政などに関わる分野。

(3)対象国
 わが国、欧米等先進国、熱帯地域、アジア地域、南米地域等の途上国。

(4)学的方法
 社会科学系では、経済学、経営学、会計学、マーケティング論、社会学、人類学、地理学、歴史学、地域計画学、政策学、協同組合論、農業開発学、農業教育学等。(広義の農学系に分類されている農業経済学、農業経営学、農業会計学、農村計画学、農政学などはこの「社会科学系」に含める)
 農学系では、作物学、園芸学、畜産学、土壌学、作物保護学、農業工学。
 その他に環境科学系、情報科学系を用いる。
 以上のように本学部は「文理融合」の方法をとる。

(5)接近方法
 命題のうち「教育」については新実学主義をとる。つまり、学生を幅広い教養と高度・先進的な専門知識・技術を身につけ、社会的使命感と倫理観を持った、専門分野や総合分野の職業人(即戦力)として育てる。

(6)対象学生
 「教育」はわが国の学生を中心とするものの、欧米等先進国、熱帯地域、アジア地域、南米地域等の途上国からも優秀な学生を受け入れ、「国際色豊かな学部」、「国際貢献する学部」をめざす。

(7)成果
 以上の内容によって本学部は、社会科学系、農学系、環境科学系、情報科学系の文理融合の総合的科学部として、わが国の同系学部をリードする「教育・研究拠点学部」を目指す。

 

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