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【教育研究組織の目標】
本学には、現在、農学部2学科、応用生物科学部4学科、地域環境科学部3学科、国際食料情報学部3学科、生物産業学部3学科の5学部15学科および教職・学術情報課程が設置され、各学科および課程には分野および研究室が設けられている。また、各学科と連携した農学研究科13専攻、生物産業学研究科1専攻の2大学院研究科14専攻が設置されている。
各組織では、それぞれの特性に応じた研究教育が展開されているが、教育の基本組織は学科、研究の基本組織である研究室ととらえることができる。これら組織に所属する教員は、専任教員279名、嘱託教員42名の計321名であり、学長、副学長、学部長、学科長、課程主任、および大学院研究科委員長、専攻主任教授の指揮のもと各組織構成員が、大学の理念・目的・研究教育目標の達成とそれに伴う人材養成を効果的、効率的に展開している。
一方、学部および大学の特色ある研究や戦略的研究を進めるために5つの学部研究所と総合研究所が設置され、各プロジェクトに学部・学科を横断的に研究者を組織化し研究内容の充実と発展を図っている。これらすべての組織を有効に機能させるために、学術情報センター、エクステンションセンター、学生サービスセンター内関係部署などの支援体制も整備されている。また多数の非常勤講師およびティーチング・アシスタントが大学院、学部・学科の研究教育の充実に寄与している。各学部・学科の研究教育組織についてはそれぞれの点検・評価を参照されたいが、本学の現状を総合的に判断すると、研究教育組織は、高度の教育機関として十分に機能しており評価に値するものである。
しかし、学生の価値観や意識の多様化、学力格差や専門教育・教養教育のあり方、さらには社会的ニーズの変化、グローバル化、科学技術の高度化・細分化とそれに伴う産業構造の変化など大学を取り巻く現状には様々な問題が提起されている。さらに大学全入時代が目前に迫り、大学の研究教育のあり方そのものにも大きな変革が求められている。このような状況のなかで、本学が、個性ある大学として、個性ある教育・研究・人材育成を図るためには、教員個人の資質と能力に負うところが大きいことはいうまでもないが、組織としての対応力をより強化する必要があろう。そのためには、各組織の長の役割、権限、義務と責任等を明確にするとともに組織構成員に対する情報公開とその共有化、組織構成員相互の十分な意思疎通、組織内における役割分担の明確化、教員負担の偏在の是正などを図ることが重要である。また、社会の変化や多様化に迅速かつ有効に対応できるよう柔軟な組織運営を図ることが必要不可欠であり、場合によっては、学部・学科を超えた積極的な人事異動、人事交流を視野にいれる必要がある。また、3つのキャンパスに存在する各組織は、大学の一元的組織として、十分な連携調整を図るとともに各キャンパスの特性を活かした組織対応を積極的に展開する必要がある。
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