【点検・評価 長所と問題点】
平成7年に博士前期課程および博士後期課程とする一貫的な大学院に改組されて以来、本研究科は、自然科学系と社会科学系が相互に補完する立場をとる生物産業学1専攻をとり、学部3学科の研究室を横断する4研究分野を配置した。本研究科の特色は、自然科学と社会科学が総合化された本邦唯一の「生物産業学」を柱とした幅広い学問領域の知識を習得させることにある。さらに教育研究の実際面では、実学主義を尊重し、研究者養成を目標とする大学院教育のみでなく、本学の建学の精神である実学主義を地域に密接させた地域グループ型研究を通しての実践教育および連携大学院方式による教育研究法を導入するなど、より幅広い見識と高い専門的技術を習得させ、大学院教育の充実と多様化した学生のニーズに応えるべく積極的な取り組みをしてきた。
しかし、この間大学・大学院をめぐる社会的情勢が急速に変化し、日本の大学が世界トップの大学と伍して教育及び研究活動を行い、第三者評価に基づく大学間の競争的環境のなかで、競い合いが活発に行われることが要求されている。また、多様的な社会的ニーズに応える人材の養成が要求され、現代のニーズにあった高い教育研究を目指したカリキュラムに改正する必要がある。
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