東京農業大学

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自己点検・評価

序章

自己点検・評価に当たって

第01章 理念・目的・目標
第02章 教育研究組織
第03章 教育内容方法等
第04章 学生の受け入れ
第05章 教員組織
第06章 研究活動環境
第07章 施設・設備等
第08章 図書館
第09章 社会貢献
第10章 学生生活
第11章 管理運営
第12章 財務
第13章 事務組織
第14章 自己点検・評価
第15章 公開・説明責任

終章

  あとがき

第三者評価結果

・ 学部等の理念・目的・教育目標とそれに伴う人材養成等の目的の適切性

〔地域環境科学部〕
【現状】
 東京農業大学は、明治24年の創立以来、113年間にわたり農学系大学として拡大発展し、13万人余の卒業生を社会に送り出してきた。平成10年4月には、21世紀人類の「食料」、「環境」、「健康」、「資源エネルギー」などの問題の解決を推進するために、農学部10学科を再編成し、農学部2学科、応用生物科学部4学科、地域環境科学部3学科、国際食料情報学部3学科、生物産業学部3学科の計5学部に、2年制の短期大学部4学科を加えた合計6つの学部の19学科体制へと移行した。これに2つの大学院研究科に属する14専攻が加わり、高度な教育機関としての使命を達成するよう、学部と研究科が独自の専門化した教育目標を掲げ、これを構成する学科と専攻は、優れて社会との関連を密に人材養成に直結する教育目標を各々が持っている。

 地域環境科学部を構成する森林総合科学科、生産環境工学科および造園科学科3学科の誕生から今日の足取りに関しては前述の「序章」の沿革部分で述べたとおりである。

 地域環境科学部は、これまでの林業生産、農業基盤整備、都市緑化などを通じて、山村・農村・都市における資源の生産と利用および環境に関わる科学技術分野を教育・研究してきた林学科、農業工学科、および造園学科をそれぞれ森林総合科学科、生産環境工学科および造園科学科に名称変更した3学科からなる学部である。当学部は生物に対する深い理解を基調として、自然と人間の調和ある地域環境と生物資源の保全・利用・開発・管理のための科学技術を確立することを目指すものであり、3学科体制により、学科間の学問の一体化を図り体系化を目指すものである。このことにより、ミクロな地域環境問題の解決はもとより、それらが集積して引き起こされるマクロな広域環境問題、さらにはグローバルな地球環境問題の解決に大きく貢献することを学部の目的としている。

【点検・評価 長所と問題点】
  地域環境科学部の体系は、認識論に関わる分野、実践論に関わる分野、および政策論に関わる分野の3分野からなると考えられる。地域環境科学部を構成する3学科のうち、森林総合科学科は主として認識論に関わる自然環境、環境資源系の分野に、生産環境工学科は主として実践論に関わる生産環境の分野に、および造園科学科は政策論に関わる生活環境分野に比重があり、有機的な協力関係が期待される。

【将来の改善・改革に向けた方策】
 新しい概念に基づいて再編成された地域環境科学部であるので、学部としての総合化された概念形成と学科の特徴形成が重要な課題である。このため地域環境科学部に併設された地域環境研究所を中心として、地域環境科学部内の教育点検、学部プロジェクト研究および各種委員会ならびに学科内各種委員会の活発な活動と連携が必要である。これらの活動により、地域環境科学部を構成する教員間に学部の概念に対して共通の理解と認識を浸透させることが必要である。

なお、地域環境科学部を構成する森林総合科学科、生産環境工学科、造園科学科は、いずれもその教育研究内容にエンジニアリング教育の比重が高い。このことから、大学の理念・目的(P2)でも述べたように、当学部の3学科はJABEE(日本技術者教育認定機構)認定校を目指している。

今後はJABEE認定を加味して既存の3学科に加えて新たな学科を新設することも視野に入れ、学部の将来検討委員会を立ち上げ、検討を開始した。

 

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