東京農業大学 世田谷図書館

コレクション

大学史料室

貴重書

江戸期から明治期にかけての農書や農業、農学、本草、食に関する資料を中心に収集されています。一部は「貴重書コレクション」として電子化されています。

第四代図書館長大野史朗(在職期間1918~1964)が長い年月をかけて収集した農業に関する古典・資料は、本学が誇るコレクションのひとつです。
所蔵貴重書は400タイトルあまりにのぼりますが、この34タイトルについて公開とオリジナル資料の保存を目的として全頁電子化をしました。
保存状態が良好なもので、内容的に近世を代表する農学者である宮崎安貞(1623-1679)、大蔵永常(1768-1860)、佐藤信淵(1769-1850)等の農書をはじめ、本学の専門分野に深く関わるものを優先し電子化しております。
彩色が美しいものは、フルカラーで閲覧頂けます。
これらの貴重書が現在も変わらぬ姿を留めているのは、第二次世界大戦に大学全焼という大火の中、大野館長をはじめ、職員が書庫の扉に土を塗って中の資料を守り抜いた、という経緯が伝わっています。
また、当時このような専門書は高額で一度に収集することは困難でしたが、その中でも農学的な見地から将来の農学に寄与するに値する書籍を厳選・収集したところに、大野館長の図書館員としての見識と農大の発展を望む姿が垣間見えます。現在はセレクトされた数点の貴重書に限られますが、電子化された貴重書を閲覧すると共に、図書館員の魂を感じていただければと思います。

卒業論文

主に明治34(1901)年から昭和4(1929)年に本学を卒業した学生の卒業論文です。

農学、農業教育、農業史、教育史的観点から貴重なオリジナル資料であるとともに、現代より遥かに研究環境が良くない時代に書かれたにも関わらずその内容は秀逸です。
論文のテーマは、農業開発の重要性から、教育、農家の収入向上のための農村工芸や農業の近代化に対応した作物の導入並びに農産加工、海外発展等と多岐に渡ります。
壱等、弐等、参等と評価された優秀論文もあり、現代で行われている表彰に値する学科等での優秀賞論文に該当するような評価制度もあったことが伺えます。また、当時の教員による論評が残っている論文もあり、農大の教育の歴史そのものとも言えます。
当時や現代にも共通することですが、卒業論文は各学生達個人が大学で学んだことの集大成を全て注ぎ込んで、教員の指導を仰ぎながら執筆しているので、当時の学生の研究レベルや教員の教育内容が如実に伺うことができ、農大にとっても、農業教育史上でも極めて注目すべき貴重な資料であります。
当時は、地方から東京に出てきて学ぶ学生も多く、卒業論文のテーマとして自分の郷土の特色ある農業や農産物、特産物等を研究対象しているものも多数見受けられ、おそらく卒業後には自分の郷土に戻って地域に対して農大で学んだことを還元して生かし、地方や地元を大きく活性化させたのではないかと思われます。
初代学長の横井時敬先生は、「人物を畑に還す」ということを建学の理念の1つとして掲げていますが、まさにこの卒業論文はその建学の理念を如実に物語る現物資料と言えます。
農大図書館では、この貴重な資料を電子化するプロジェクトを約10年近く継続して推進しており、今後も引き続き所蔵している明治・大正期卒業論文を全て電子化する予定です。

卒業論文検索(調整中)

貴重書

「農大新聞」は本学の歴史を知ることが出来る資料としてばかりではなく、日本農業、農村、農学徒が歩んできた半世紀以上の足跡を辿ることができる貴重な資料です。

「農大新聞」の創刊は、本学が大学として認可された大正14年の翌年、大正15年です。今回電子化したものは、創刊以来昭和60年の終刊までの497号に、号外や千葉版(昭和23年当時の茂原分校版)などを含む膨大なものです。
創刊に当たっては、関係者による「新聞紙法」に定める保証金1,000円の調達努力や、当時の農民新聞編集者伊藤誠一氏指導のもと、斯友会役員、農友会文芸部及び編集部員の参加を得て達成されたということです。
保管されている新聞の中には、用紙が「ポキッ」と折れるまでに劣化してしまい、閲覧の限界にきているものもあり、保存・管理上危惧しておりましたが、今回これら問題の解消と広く利用に供することを目的に電子化することができました。

農大新聞検索

コレクション

大学史料室

貴重書

江戸期から明治期にかけての農書や農業、農学、本草、食に関する資料を中心に収集されています。一部は「貴重書コレクション」として電子化されています。

第四代図書館長大野史朗(在職期間1918~1964)が長い年月をかけて収集した農業に関する古典・資料は、本学が誇るコレクションのひとつです。
所蔵貴重書は400タイトルあまりにのぼりますが、この34タイトルについて公開とオリジナル資料の保存を目的として全頁電子化をしました。
保存状態が良好なもので、内容的に近世を代表する農学者である宮崎安貞(1623-1679)、大蔵永常(1768-1860)、佐藤信淵(1769-1850)等の農書をはじめ、本学の専門分野に深く関わるものを優先し電子化しております。
彩色が美しいものは、フルカラーで閲覧頂けます。
これらの貴重書が現在も変わらぬ姿を留めているのは、第二次世界大戦に大学全焼という大火の中、大野館長をはじめ、職員が書庫の扉に土を塗って中の資料を守り抜いた、という経緯が伝わっています。
また、当時このような専門書は高額で一度に収集することは困難でしたが、その中でも農学的な見地から将来の農学に寄与するに値する書籍を厳選・収集したところに、大野館長の図書館員としての見識と農大の発展を望む姿が垣間見えます。現在はセレクトされた数点の貴重書に限られますが、電子化された貴重書を閲覧すると共に、図書館員の魂を感じていただければと思います。

卒業論文

主に明治34(1901)年から昭和4(1929)年に本学を卒業した学生の卒業論文です。

農学、農業教育、農業史、教育史的観点から貴重なオリジナル資料であるとともに、現代より遥かに研究環境が良くない時代に書かれたにも関わらずその内容は秀逸です。
論文のテーマは、農業開発の重要性から、教育、農家の収入向上のための農村工芸や農業の近代化に対応した作物の導入並びに農産加工、海外発展等と多岐に渡ります。
壱等、弐等、参等と評価された優秀論文もあり、現代で行われている表彰に値する学科等での優秀賞論文に該当するような評価制度もあったことが伺えます。また、当時の教員による論評が残っている論文もあり、農大の教育の歴史そのものとも言えます。
当時や現代にも共通することですが、卒業論文は各学生達個人が大学で学んだことの集大成を全て注ぎ込んで、教員の指導を仰ぎながら執筆しているので、当時の学生の研究レベルや教員の教育内容が如実に伺うことができ、農大にとっても、農業教育史上でも極めて注目すべき貴重な資料であります。
当時は、地方から東京に出てきて学ぶ学生も多く、卒業論文のテーマとして自分の郷土の特色ある農業や農産物、特産物等を研究対象しているものも多数見受けられ、おそらく卒業後には自分の郷土に戻って地域に対して農大で学んだことを還元して生かし、地方や地元を大きく活性化させたのではないかと思われます。
初代学長の横井時敬先生は、「人物を畑に還す」ということを建学の理念の1つとして掲げていますが、まさにこの卒業論文はその建学の理念を如実に物語る現物資料と言えます。
農大図書館では、この貴重な資料を電子化するプロジェクトを約10年近く継続して推進しており、今後も引き続き所蔵している明治・大正期卒業論文を全て電子化する予定です。

卒業論文検索(調整中)

貴重書

「農大新聞」は本学の歴史を知ることが出来る資料としてばかりではなく、日本農業、農村、農学徒が歩んできた半世紀以上の足跡を辿ることができる貴重な資料です。

「農大新聞」の創刊は、本学が大学として認可された大正14年の翌年、大正15年です。今回電子化したものは、創刊以来昭和60年の終刊までの497号に、号外や千葉版(昭和23年当時の茂原分校版)などを含む膨大なものです。
創刊に当たっては、関係者による「新聞紙法」に定める保証金1,000円の調達努力や、当時の農民新聞編集者伊藤誠一氏指導のもと、斯友会役員、農友会文芸部及び編集部員の参加を得て達成されたということです。
保管されている新聞の中には、用紙が「ポキッ」と折れるまでに劣化してしまい、閲覧の限界にきているものもあり、保存・管理上危惧しておりましたが、今回これら問題の解消と広く利用に供することを目的に電子化することができました。

農大新聞検索


TOP