国際交流プログラム

 海外18ヶ国・地域の姉妹校との交流を中核とする国際交流プログラムは、本学の建学時の理念「人物を畑に還す」を時代の要請を反映し、「人物を世界に還す」をモットーに食・農・環境に関する実践的オピニオンリーダーの育成をするものです。ひとつのプログラムではなく、学内外の科目教育と特別プログラムの課外教育を連携して実施していくものです。国際協力センター(学生サービス課)では、海外実習、姉妹校交流、世界学生フォーラムおよび世界学生サミット等、本学学生のニーズに合わせたプログラムを実施しています。現在、本学では以下の海外大学と姉妹校協定を締結しています。

1 アメリカ ミシガン州立大学
2 タイ国 カセサート大学
3 中国 中国農業大学
4 カナダ ブリティッシュコロンビア大学
5 台湾 国立中興大学
6 インドネシア ボゴール農科大学
7 モンゴル モンゴル国立農業大学
8 ペルー ラモリーナ国立農業大学
9 フィリピン フィリピン大学ロスバニオス校
10 韓国 慶北大学
11 イスラエル ヘブライ大学
12 ベトナム ハノイ農業大学
13 ブラジル サンパウロ大学
14 メキシコ チャピンゴ自治大学
15 ウクライナ ウクライナ国立農業大学
16 マレーシア マレーシアプトラ大学
17 フランス 農業グランゼコール・コンソーシアム/ボーベ・ラサール・ポリテクニーク学院
18 オランダ ワーヘンニンゲン大学

 本学と18ヶ国・地域の姉妹校の間で、次のような学生交流プログラムを実施しています。多様なプログラムを計画していますので、奮って参加してください。

1 海外実習
 現代社会においては柔軟な国際感覚と豊かな専門知識を身につけた人物が求められています。このような社会的ニーズにこたえるため、本学は、姉妹校との多種多様な国際交流プログラムを実施することにより、国際的な視野に立ち物事を考え、判断し、行動できる優秀な人物の育成に努めています。
 本学で実施している海外農業実習プログラムは、姉妹校との短期農業実習制度、アメリカ農業実習制度があります。このほかに、国際農業開発学科の各国地域担当教員の指導の下で行う実習があります。
 海外農業実習は、原則として学部2〜4年次生および短大2年次生を対象としています。3週間以上の実習を行い、帰国後報告書を提出し、所定の手続きをとった者で下記の@の参加者には、海外農業実習(一)、Aの参加者には海外農業実習(一)(二)(三)各2単位(国際農業開発学科配当)が認められます。
(注意:国際農業開発学科以外の国際食料情報学部学生は他学科聴講、それ以外の学部学生は他学部聴講の手続が必要となります。)
@ 姉妹校との短期農業実習制度(4月募集)
 このプログラムは、本学姉妹校カセサート大学、中国農業大学、国立中興大学、チャピンゴ自治大学との姉妹校交流の一環で実施されています。実習は、受入大学施設に寄宿し、受入大学の教員の指導の下で農業実習、講義、研修旅行や語学研修等を行います。実施期間は夏期休暇期間中の約3〜4週間で、各国15名程度(学部2〜4年次生、短期大学部2年次生対象)を派遣します。なお、全期間本学職員が同行します。
 また、カセサート大学、中国農業大学、国立中興大学の学生も同様に、毎年7月〜10月に本学を訪れ、3〜4週間の実習を行います。この相互交流により学生交流をより一層深いものにしています。
A アメリカ農業実習制度(10月募集)
 このプログラムは、米国法人International Farmers Aid Association(IFAA)が現地における引受機関となり、本学学生を全米各地の農場に配属します。実習生は、より実践的にアメリカの農業を体験する事ができます。プログラムには配属農場での実習のほかに、約1ヶ月間の英語研修、通算40日間のセミナー、研修旅行等が含まれています。
 実習期間は12ヵ月間(毎年3月出発、翌年3月帰国)で、学部3、4年次生および短期大学部2年次生(編入が決定した者は除く)を対象としています。派遣期間中は授業料が減免されます。

2 短期語学留学
@ サマープログラム・4月募集
 このプログラムは、姉妹校カナダブリティッシュコロンビア大学付属機関の英語研修センターで行う3週間(夏期休暇期間中)の語学研修です。
 語学力を向上させるため、研修期間中はカナダ人家庭にホームステイし通学します。
 このプログラムに参加し、帰国後報告書を提出し、所定の手続きを取った者については、本学における卒業要件の選択科目2単位が認定されます。対象は学部2〜4年次生および短期大学部2年次生で、募集人員は15名です。なお、本学職員が全研修期間同行します。
A スプリングプログラム・10月募集
 このプログラムは、姉妹校カナダブリティッシュコロンビア大学付属機関の英語研修センターで行う約2ヵ月間(春期休暇期間中)の語学研修です。
 サマープログラムと同様に語学力を向上させるため、研修期間中はカナダ人家庭にホームステイしながら通学します。また、プログラムとしては週18時間の語学授業と学習した英語を活かす課外授業が設定してあり、落ち着いた環境の中で語学力向上に集中できます。単位認定はサマープログラムと同様です。対象は全ての学部・短大生で学年の制限がなく、募集人員は45名です。

3 短期海外研修
 @フランス短期研修プログラム
 
姉妹校フランス・ボーベ・ラサール・ボリテクニーク学院において、フランスの食文化と庭園を中心とする造園について学ぶ夏期休暇中10日間の研修プログラムです。フランスの歴史・文化・生活について体験し、本学学生として必要な国際的教養と感覚を養うものです。対象は全ての学部、短大生で学生の制限がなく、募集人員は20名です。なお、本学職員が全研修期間同行します。
 Aミシガン州立大学サマープログラム
 このプログラムはミシガン州立大学との姉妹校協定締結40周年を記念して開始しました。アメリカの食・農・環境を学ぶ15日間のプログラムで募集人員は12名です。なお、本学職員が全研修期間同行します。  

4 長期留学(10月募集・外国人留学生は応募できない)
 このプログラムは、本学の成績優秀者に対し、往復の航空運賃相当額を奨学金として支給し、姉妹校への1年間ないし8ヵ月間の留学機会を与えるものです。派遣学生数は姉妹校1大学1ないし2名です。選考は学内成績、TOEFLのスコア、作文、心理テスト、語学力、面接を総合的に評価し、派遣学生を決定します。留学先の大学で修得した単位は、帰国後所定の手続きの上、最大30単位を限度に本学における卒業要件の選択科目単位数として認定されます。なお、姉妹校ミシガン州立大学(MSU)は派遣学生枠4名(農学部・応用生物科学部・地域環境科学部・国際食料情報学部3名、生物産業学部1名)。大学校内にある学生寮に入り、特別学生として正規授業を受講することができます。対象は学部2、3年次生および大学院生(派遣は、次年度8月)。応募には、TOEFLスコアが必要です。TOEFLの申込から結果到着まで約1ヵ月を要するので余裕をもって受験してください。
 本学とプリティッシュコロンビア大学(カナダ)では長期学生交換留学制度を行っています。この派遣留学生は、受入大学の授業料が免除されます。

5 新世紀の食と農と環境を考える世界学生サミットと世界学生フォーラム
 世界学生サミットは、海外姉妹校学生、外国人留学生および日本人学生が一堂に会して、世界の食料・農業・環境問題を考え、人類の持続的発展と学生自らの役割について発表し、討論する国際会議です。第1回世界学生サミット(2001年11月)では世界の学生たちのネットワーク化を進めることが宣言に盛り込まれ、第2回(2002年11月)では行動計画を採択し、世界学生フォーラムを正式に立ち上げました。〔第6回(2006年11月)では「教育を通じた食・農・環境革新へのアプローチ」〕をテーマに開催し、約6,000人が参加し2日間に渡って白熱した議論を展開しました。
 第8回(2008年10月)は「若者への持続的農業の推進」をテーマに世田谷キャンパスで開催(厚木・オホーツクキャンパスはマルチメディアで中継)予定です。詳細は東京農業大学ホームページに掲載します。
 世界学生フォーラムは、各国の食・農・環境に強い関心を持つ学生たちのネットワークで、人類共通の課題の解決に向けて学生間の情報交換・共同討議などを推進する国際組織です。活動は主にホームページ上(http://www.nodai.ac.jpからアクセス)で行われ、参加国の学生代表が世界学生サミットに集まって活動結果を発表します。本学在学生で食・農・環境に関心を持つ方であれば、誰でも委員になり活動することができます。詳細は東京農業大学ホームページで確認または国際協力センター(学生サービス課)に問い合わせてください。
 世界学生サミットと世界学生フォーラムは、本学が2002年に認証取得したISO14001(ISOは国際標準化機構の略)の取組みに必要な方針の一つである、「海外の姉妹校などを拠点として、国際的な環境および農業関連研究、教育ネットワークを構築する」ことを具体的に推進するプログラムです。

6 その他
 上記のほか、日本学生支援機構等が募集する外国政府奨学金学生についての情報があります。これらは学生ポータルサイトおよび国際教育支援課掲示板で確認してください。