クマ目線でとらえたクマの食生活~首輪に内蔵したカメラでツキノワグマの食生活を撮影~
国立大学法人東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院の小池伸介教授、学部生 手塚詩織(当時、現 修士課程)、長沼知子特任助教(当時、現 農研機構)、アメリカのイリノイ大学(兼任 東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院・特任准教授)のMaximilian L. Allen准教授、東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科の山﨑晃司教授らの国際共同研究チームは、ビデオカメラを搭載した首輪(以下、カメラ首輪)を、野生のツキノワグマ(以下、クマ)に装着して、クマの採食行動を記録することに世界で初めて成功しました。さらに、撮影された映像を解析し、従来の食性研究の手法である糞分析法と比較したところ、糞の中ではクマの咀嚼(そしゃく)や消化の影響で物理的に破壊された状態で含まれる植物の葉や花など、種類の特定が難しかった食べ物の種類を映像から明らかにできることが分かりました。また、従来からクマの食生活には個体差がある可能性が示唆されてきましたが、映像の解析から具体的な食生活の個体差の存在を明らかにすることができました。
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