プトラ・マレーシア大学 第3回報告書

バイオセラピー学科

西宮 奈緒子

 

マレーシアに来てから半年が過ぎました。いつでも笑顔で「Naoko-!!」と声をかけてくれる友達や先生方、オフィスの人達のおかげで、毎日がとても楽しいです。

 

 一番最近の出来事は、Field Tripでマレーシア北部Kedah州に行ったことです。私の履修していない授業のField Tripでしたが、supervisorの教授が引率だったので声をかけて頂きました。朝9時に大学を出発し、数回の休憩を挟んで夕方7時頃にKedah州に到着しました。途中SelangorPerakPenang州をバスで通りましたが、Kedah州に近づくにつれて道路沿いにPaddy Fieldが増え、日本の田園風景を見ているようでした。Kedah州に着いた日の夕方は自由行動で、みんなでご飯を食べたりスーパーに行ったりしました。部屋は8人で一部屋に泊まり、少し狭かったですがとても楽しかったです。翌日は朝からTropical Fruits Research Centerを訪問しました。このセンターではMangoCikuDurianMangosteenなどの熱帯果実やKenafなどを栽培していました。特に印象に残ったのは、メンテナンスがしやすいようにと作られた高さの低いクローンのドリアンと、まだ市場に出回っていない巨大サイズのMega Cikuです。マレーシアに来てから、よく「日本の農業の方が進んでいるんでしょ?」と聞かれますが、大学の実習は全くマレーシアと変わりないと感じます。畑を耕して畝を作って、マルチを敷いたり肥料を蒔いたり。ただ、日本に帰ったら農業技術センターなどに見学に行きたいと思うようになりました。ドリアンは丁度今頃(3)が開花期なので、初めて花を見ることが出来ました。想像よりは小さめでしたが、黄色い花からは果実と違った匂いがしました。間引きをしなければ、一本の木に400個程の果実が生るそうです。また、センターには果物をドライフルーツ・ジュース・ジャム・アイスなどに加工する機械もありました。

 

センターを訪問した後は、タイとの国境近くにあるBazzarに行きました。ここはDuty Freeでタイの製品が多く売られています。タイからの観光客も多いようで、友達はどの人がタイ人か分かると言っていましたが、私にはよく分かりませんでした。どこのお店も価格が少し高めに表示されているので、値切ると半額になることもあります。私は前から食べてみたかったTamarindという果物(スパイスとして使われますが、熟すとそのまま食べられます)を初めて買って食べました。見た目は豆のようですが、味はドライ・プルーンに似ていました。

 

 大学での生活は今までと変わりなく、充実した毎日です。Second Testが今週で終わり、来週からはレポートやプレゼンテーションが始まります。英語でのプレゼンテーションは社会に出る前の練習として、多くの授業で行われています。4月上旬で後期授業が終わるので、あともう少しです。

 

 最初は不思議で仕方がなかった、バイクに乗っている人が長袖を後ろ前に着ることや、ご飯を食べる時にスプーンとフォークを同時に使うことも、今ではすっかり慣れました。

 

マレー語は、以前はどこで息継ぎをして喋っているのかさえ分かりませんでしたが、今ではやっと言葉に聞こえるようになり、少しづつですがマレー語を使うようにしています。簡単な単語でも、覚えて使うとみんなに喜んでもらえるので、もっとマレー語を使えるようになりたいです。

 

マレーシアらしい生活で好きなところは、第14寮から第17寮に帰るたった40分の道のりでさえ、ドリアンの木にはリスがいたり、名前の知らない植物やマンゴー・バナナ・ハイビスカス、青い鳥や黄色い鳥など、様々な動植物が見られるところです。ゆったりとしていて、笑顔で話しかけてくれるマレーシア人の人柄も大好きです。

 

 残りの5ヵ月間、これからも色々な人や物に出会って、一日一日を大切に過ごしていきたいです。

 

 

 

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