この報告書は、第1回オリエンテーションで配布された資料(姉妹校長期留学生制度による派遣留学生)の12.留学生の義務、1)留学中の報告(計4回の報告書を提出すること、@出発してから1ヶ月後、A12月上旬、B2月上旬、C5月上旬、但し、8ヶ月間留学の場合は、Cは不要)に基づく報告書@出発してから1カ月後である。報告の内容は以下の6つである。
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●はじめに
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●出国から到着、入寮まで
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●留学生オリエンテーション並びに諸手続き及び授業オリエンテーション
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●授業について
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●私生活について
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●おわりに
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1.はじめに
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ミシガン州立大学に到着した当初、昼間は熱く、半袖でちょうど良い陽気であった。私はこちらへ来る前に、タイに調査で滞在していたのだが、まさかミシガンで同じ服装をするとは思いもしなかった。しかし、日が経つにつれて、夜は寒くなり、9月に入ると雨も多くなり、秋が近付いてくるのが感じられる。最近では、リスたちがしきりに木の実を集めるのを見ることができ、冬ごもりの準備をしているのが垣間見られる。こちらへ来て1ヶ月ほどたったが、目まぐるしい1ヶ月であった。最初は、時差などもありなかなか寝むれず、生活するだけで精いっぱいであったが、次第にそれにもなれ、最近は幾分か余裕が出てきたと感じられる。ここで、手綱を緩めるのではなく、内容の濃い留学生活が送れるように勤しんでいきたい。以下、これまでの留学生活について報告する。項目は、上記の通りである。
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2.出国から到着、入寮まで
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1)出国
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出国は、問題なく行われた。搭乗手続きをするさいにスーツケースの重量がノースウェスト航空の規定重量を超すものであったため、$50の超過金を支払った。昨今、燃料費の高騰によって、各航空会社、特にアメリカ系の航空会社は、預託荷物に関して厳しく規定を設けており、過重荷物について高額の超過金の支払を求められることが多いようである。私は、自宅であらかじめ預託荷物の重量を量らずに搭乗手続きをしてしまったために、その時になってスーツケースが超過していることに気付き、超過金を払うか、新しいスーツケースを買い2つに分けるか(それぞれの重さが規定を超していなければ良いので)、荷物を減らすかの3つの選択肢が与えられ、超過金を払うことを選んだ。搭乗手続きの係りの方によると、日本であったから$50で済んだが、アメリカ国内では更に高額になるようである。実際、こちらで中国人の留学生が一時帰国する際に、預託荷物が重量規定を超えてしまい、$800を請求され、当日のフライトをキャンセルし、翌日に変更したという話をきいた。私が帰国する際にも預託荷物の重量には、十分に留意したほうがよさそうである。
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出国をしてから、ミシガン州立大学へ共に留学をする飯塚亜由美さんと落ち合おうとしたが、詳しく相談をしなかったので、結局は飛行機の中で会うこととなった。飛行機は定刻通りに成田を出発し、定刻通りにデトロイト空港に到着した。夏休みということもあり家族づれが多く、少々うるさっかったのでよく眠ることはできなかった。
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2)入国
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アメリカ合衆国の入国も問題なく行われた。同時期に様々な高校学校、大学が短期または長期の留学プログラムを行っているらしく、入国審査は非常に混雑していた。デトロイト空港は、広く、乗り換え時間も短じかく、少々戸惑ったが、無事乗換することができ、ランシングに予定通り到着することができた
(図1)。ランシング空港では、アドバイザーである Dr. JosephM.Cousins (以下Cousins先生)と Mr. Jerry McAllister(以下McAllister氏)が迎えに来てくれていた。滞りなく会うことができた。
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3)入寮
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入寮も問題なく行われた。私が住むことになったのはOwen Hallと呼ばれる寮であり、21歳以上の主に大学院生が居住する寮である。部屋は、六畳ほどで隣の部屋とトイレとシャワーを共有する。寮費は、1semester 当たり$300,000であり、これには月$300の生徒証に預託される金銭が含まれる。これは、Owen Hallのカフェテリアのみ使用できる。つまり、他の寮のカフェテリアを利用する際には、その都度現金を支払わなければならない。
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3.留学生オリエンテーション並びに諸手続き及び授業オリエンテーション
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1)留学生オリエンテーション
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08月15日に留学生オリエンテーションが行われた。開始は9:00からであった。8:30に私の寮のロビーでCousins先生と落ち合い、留学生オリエンテーションが行われる建物へ向かった。留学生オリエンテーションは、大きく学部生と大学院生に分かれており、私は大学院生向けのオリエンテーションに参加した。後で確認したのだが、内容は同じものであった。オリエンテーション共に、いくつか重要な手続きを行った。そでは、ミシガン州立大学の学生用メールアドレスの作成、留学生登録、後日行われるツベルクリン反応テストの予約、英語テストの予約である。
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2)英語テスト
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留学生の英語レベルを確認するテストが8月17日に行われた。内容は、パソコンを使ってのリーディング、リスニングのテスト、2つのお題から1つを選択しエッセイを書くライティングのテストであった。時間は昼13時から15時までの2時間ほどであった。後日結果が掲示され、リスニング70点、ボキャブラリ55点、ライティング64点であり、平均点は64点であった。何点満点であるかは分からない。英語テストの結果、IEP (Intensive English Program)のレベル3を受講することになった。平均点だけでみると、私と同じ点数にもかかわらず、レベル4やレベル2を受講する方もおり、どのような基準でクラス分けしているのか解らない。IEPは、レベル1〜4まであり、その基準を超すとEAP(The English
for Academic Purposes Program)を受講することが可能となり、EAPの学生は、EAPと並行して通常の学術授業も受講することができる。授業は8月28日から始まる。
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3)授業オリエンテーション
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8月27日に授業オリエンテーションが行われた。朝8時30分に行われる建物へ行き、授業を受ける際の注意事項を聞いた。そのあとグループ分けされ、いくつかグループワークをした。午後にグランドへ移動し、軽いスポーツをした(図2)。
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4.授業について
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8月28日より授業が始まった。授業は、水曜以外の08:00から10:10(途中10分休憩がある)と12:40から15:50(こちらも途中10分休憩がある)の二つである。午前中の授業は主にリスニング、スピーキング、アメリカ近代史を取り扱っている。午後の授業は主にリーディング、ライティング、アメリカ近代史を取り扱っている。両方の授業においてアメリカ近代史が取り扱われているのは、話題を提供するためである。
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クラスは、13名である。国籍は様々で、イラク3名、サウジアラビア2名、中国4名、韓国3名で、日本人は私一人である。授業料は両方合わせて約$600,000である。出席は厳しく90%以下の出席の場合は、落第となるとシラバスに書いてある。成績の評価は、出席、宿題、小テスト、授業態度、期末試験の5つで判断される。宿題は基本的に量の差はあるが、毎日与えられる。小テストはそれぞれの授業につき、週一回出題される。曜日ごとまたは授業ごとに、教室を移動しなくてはならず少し不便である。最も遠い教室は寮から20分歩いたところにある。教員は午前中1名、午後1名の計2名で、両名とも秋学期から採用されたものだが、すでに5年以上の海外での教務経験がある。授業項目の目的を十分に説明し、解りやすい授業をしている。
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5.私生活について
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私生活についてどこまで書いて良いのか分からないが、15時以降は何も予定が入っていない場合、6時くらいまで宿題をする。その後、ジムへいく。ワークアウトルームは、使用料を払う必要があり、一日利用で3ドルである。私は、1semester利用の契約をし、使用料は$80である。エアロビックスなどの講座もあり、それを利用するには$110程度払う必要がある。バスケットコート、バレーコート、体育館の利用は無料である。ジムへ行かない日は、まだ日が長いのでダウンタウンへ買い物や食事に出かける(図3)。毎週火曜日は、McAllister氏から夕飯に招待していただいている。金曜日は、コーヒーショップに招待していただいている。また、日曜日は、教会へ招待していただいている(図4)。ルームメイトのいない私にとっては、英語を話す貴重な時間となっている。8月31日は、Cousins先生の招待でデトロイトにてインディカーレースを見させていただいた(図5)。9月1日は、McAllister氏の招待でミシガン州の2つの半島を結んでいるThe
Mackinac Bridgeへ行ってきた(図6)。
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6.おわりに
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現時点で特に主だった問題もなく、順調に生活できている。英語に関しては、授業では文法と語彙をあまり取り扱わないので、自分で進めていく必要性を感じている。授業で出される宿題にも慣れてきたので、これから自習にあてる時間を延ばせるであろう。スピーキングに関しては、もっと話す機会を増やしていかなければならない。最後に、これからますます寒くなるので、体調管理をしっかりとし、寒さ対策をしっかりとしていきたい。
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