東京農業大学 「食と農」の博物館 Food and Agriculture Meseum

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平成27年8月20日(木)~9月30日(水)『東京農業大学満州報国農場の記憶』―戦後70年にあたって農大と戦争を回顧する―

2015年7月3日

『東京農業大学満州報国農場の記憶』―戦後70年にあたって農大と戦争を回顧する―

  東京農業大学満州報国農場(湖北農場)は、当時の住江金之教授と太田正充助教授が1943年に現地に渡り、関係諸機関と折衝を重ねて開設準備を進めた。そして1944年から終戦にかけて、先遣隊8名、第1次本隊24名、第2次本隊80名、そして8期生約100名の派遣があった。先遣隊から第2次本隊までは希望者による渡満であったが、8期生に関しては入学者全員が渡満しており、そのうち56名が戦死・凍死・餓死・病死など、戦禍の中に亡くなられた。九死に一生を得て生還した者たちも現在86歳になっており、歴史の生き証人として、その協力のもと展示会を開催することができるのは、今年が最後の機会になるであろう。
  さらに、農大の湖北農場には第14次移民団(常磐松開拓団)が入植することになっていたが、公式文書も残っておらず、生き残った方の証言では、少なくとも1945年の5月頃と8月2日に、計3回にわたって渡満していることがわかっている。知られざる現代史の貴重な遺産として記憶に留めておくべき出来事である。

  戦後70年の記念の年に、残されている資料や写真から東京農業大学満州報国農場の記憶を辿り、また、生還者の証言を聞く場を設けつつ、国際協調や世界平和に対する東京農業大学の使命について、再確認する機会としたい。

  ▼出展資料
    ○文書資料 湖北農場に関する資料、地図、学生の日記や手紙類、新聞記事など
    ○写真資料 湖北農場の様子、農場での生活

【展示】『東京農業大学満州報国農場の記憶』―戦後70年にあたって農大と戦争を回顧する―
【会期】平成27年8月20日(木)~9月30日(水)
【会場】東京農業大学「食と農」の博物館 1階 企画展示室B
【入場料】無料
【開館時間】10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜日/9月24日(木)/9月29日(火) ※ただし9月21(月祝)、22(火祝)、23日(水祝)は開館
【主催・企画】東京農業大学 国際食料情報学部国際農業開発学科 小塩海平、足達太郎
【監修・指導】東京農業大学満州報国農場生還者「湖北会」 (代表)小川正勝、村尾 孝

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