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与那国島に行きたい!

学部3年 内藤隆寧・松田卓巳

松田・内藤らの三人で与那国島に行き隊を結成。
与那国島・石垣島での調査を行った。筆者のうち,内藤は初めて与那国島の訪問であった。

1日目


内藤ら2名はANAで羽田から石垣空港へ。松田はPeachを利用して成田から石垣空港へ向かった。
先に到着した松田は八重山そばで早めの昼食。

八重山そば

レンタカーを借りて合流。あいにくの雨だが,採集地と向かう。

レインコートを着込み,松田はシフティング,内藤と先輩はビーティングで採集開始。
一瞬でびしょ濡れになった。ううう…
先輩はハネナシヒラタカメムシの一種を採集し,幸先が良いと喜ばれていた。

ヒラタカメもびしょ濡れ!

松田は目的のコテングサシガメの一種の幼虫が採れたようだ。
日が暮れたのでそのままライトトラップを点灯,雨上がりで条件は良く感じたのだが、驚くほど何も飛来しなかったため早々に撤収した。

旅の始まりの乾杯

初日の移動の疲れもあり,即就寝した。

二日目


雨予報だったが起きると晴れていた。

さすがは南国、街路樹にランが縛られていて見事に開花している。

朝の便で与那国島へ向かう。
初日に引き続き,内藤と先輩は通路を挟んで隣同士で愛の高まりを感じる。

プロペラ機に搭乗。

竹富島・小浜島・西表島などがよく見えた。左側の席の方が景色が良いようだ。

西表島浦内川

与那国島に着く頃には雨に変わってしまった。

雨の与那国空港

宿にチェックインし,採集地に向かう。

道路を横断する,ヤエヤマイシガメ

路肩の草本では与那国島固有のヨナグニアカアシカタゾウムシが多く確認できた。

ヨナグニアカアシカタゾウムシ

採集地に着くころには晴れ間が出ていた。

石垣島に引き続き,主にシフティングとビーティングで採集を行った。
内藤はダルマガムシを採集。

ダルマガムシsp.

ビーティングでカラカネオオキマワリモドキを採集。
ゴルフボールのような鞘翅が特徴的で与那国で是非とも採集したかった種である。

林内でシフティングをしていた松田は大量のヌカカに襲われ,顔がゴルフボールになっていた。

与那国そばで昼食

湿地に移動し,エサキタイコウチやマダラアシミズカマキリ,トビイロゲンゴロウと戯れる。
その他ムネアカスジバネゴミムシやトックリゴミムシなど湿地のゴミムシが見られた。楽しい!

与那国島では風が強く、ライトトラップは行わなかった。

三日目


対ヌカカ装備の松田

先輩はヒラタカメムシの成果が良かったようだ。

四日目


朝の便で石垣に戻るため,朝6時に宿を出発。
一時間で最西端と牧場を観光。五分でタイワンオオミズスマシを採集し,飛行機に乗り込む。

与那国馬

石垣島は天気も良く過ごしやすい。
初日と同じ林道に繰り出す。内藤は提出期限間近の課題があるため、採集はお預け。
先輩と松田は良いサシガメが採れたようだ。さらに先輩はシロヒラタカメも採集されていた。

シフティングに良さそうな環境を求めて島内を彷徨う。
途中、見晴らしが良い野底岳に登った。

山頂

寄り道もほどほどにして移動し,夕方になり薄暗くなった林内に踏み入れる。
先輩が沢にカタビロアメンボの仲間を見つけたとわざわざ呼びに来てくださった。
沢をのぞき込むとアシブトカタビロアメンボが群れていた。
巨大で良い虫である。

与那国の沢と環境が似ていたのでダルマガムシを探すとすぐに採集できた。
最終晩ということで、先輩イチオシの居酒屋に向かった。

乾杯!

料理はどれも美味しかったが、中でもお刺身は味に疎い私にも新鮮であることがよく分かった。

お刺身

最終日


アラームを掛けずに寝てしまったので先輩をお待たせしてしまった。
昼過ぎの便で成田に向かうので午前中のみの採集となる。

内藤も篩をもってシフティングの真似事を試みるが何も採れない。
沢があったのでのぞき込むと滝つぼに大量のタカラナガレカタビロアメンボが群れていた。
他にもカタビロアメンボの仲間とダルマガムシを採集できたが目新しい成果は無かった。

タカラナガレカタビロアメンボ。

車に戻ると松田がカゴメランを見つけたというので案内してもらい観察する。
以前から見てみたいと思っていたのでとても嬉しかった。

カゴメラン 

複雑な模様、美しい…

最後にもう一か所場所を移動したが良い成果は得られないままタイムアップとなった。
ギリギリで空港に到着し、飛行機に乗り込む。

帰りの飛行機

3時間半程で成田空港に到着、気温差と共に寂しさを感じる。

ーーーおしまい。  

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