IV 国際教育プログラム・外国人留学生支援

 国際協力センターは世界19カ国、地域に点在する姉妹校や関連機関との間で語学や農業に関する研修や異文化理解、異国民間交流を通じて国際社会に貢献できうる専門知識や技術のみならず幅広い知識をもつ人材を育成するための各種の国際教育プログラムを展開させ多くの学生へ参加を推進しています。
 一方、外国人留学生を受入れ、有意義な学生生活を送れるよう様々な支援を行っています。なお、オホーツクキャンパスにおいては学生サービス課が担当しています。


国際教育プログラム

 現在、本学の姉妹校は世界19カ国に広がり年間100名以上の本学学生が各自の興味や目的に合わせて各姉妹校や関連機関に派遣されています。

1 アメリカ ミシガン州立大学
2 タイ国 カセサート大学
3 中国 中国農業大学
4 カナダ ブリティッシュコロンビア大学
5 台湾 国立中興大学
6 インドネシア ボゴール農科大学
7 モンゴル モンゴル国立農業大学
8 ペルー ラモリーナ国立農業大学
9 フィリピン フィリピン大学ロスバニオス校
10 韓国 国立慶北大学
11 イスラエル ヘブライ大学
12 ベトナム ハノイ農業大学
13 ブラジル サンパウロ大学
14 メキシコ チャピンゴ自治大学
15 ウクライナ ウクライナ国立農業大学
16 マレーシア マレーシアプトラ大学
17 フランス 農業グランゼコール・コンソーシアム(4大学連合)/ボーベ・ラサール・ポリテクニーク学院
18 オランダ ワーヘンニンゲン大学
19 タンザニア ソコイネ農業大学

1 海外農業実習
 本学で実施している海外農業実習プログラムは、主に姉妹校との短期農業実習と米国法人(IFAA)が引受機関となる、アメリカ農業実習があります。このほかに、国際農業開発学科の各国地域担当教員の指導の下で行う実習があります。
 海外農業実習は、原則として学部2〜4年次生および短大2年次生を対象としています。実習プログラムを受け、帰国後報告書を提出し、所定の手続きをとった者で次の@の参加者には、海外農業実習(一)、Aの参加者には海外農業実習(一)(二)(三)各2単位(国際農業開発学科配当)が認定されます。
(注意:国際農業開発学科以外の国際食料情報学部学生は他学科聴講、それ以外の学部学生は他学部聴講の手続が必要となります。)
@ 姉妹校との短期農業実習(4月募集)
 このプログラムは、本学姉妹校カセサート大学、中国農業大学、国立中興大学、チャピンゴ自治大学との姉妹校交流の一環で実施しています。実習は、受入大学施設に寄宿し、受入大学の教員の指導の下で農業実習、講義、研修旅行や語学研修等を行います。実施期間は夏期休暇期間中の3週間で、各国15名程度(学部2〜4年次生、短期大学部2年次生対象)を派遣します。なお、研修期間中は本学職員が同行します。
 また、カセサート大学、中国農業大学、国立中興大学の学生も同様に、毎年7月〜10月に本学を訪れ、3週間の実習や課外活動を行います。この相互交流により学生間交流が活発であることが特色といえます。
A アメリカ農業実習(10月募集)
 このプログラムは、米国法人International Farmers Aid Association(IFAA)が現地における引受機関となり、本学学生を全米各地の農場に配属します。実習生は、より実践的にアメリカの農業を体験する事ができます。プログラムには配属農場での実習のほかに、約1ヶ月間の英語研修、通算40日間のセミナー、研修旅行等が含まれています。
 実習期間は12ヵ月間(毎年3月出発、翌年3月帰国)で、学部3、4年次生および短期大学部2年次生(編入が決定した者は除く)を対象としています。派遣期間中は授業料が減免され学籍上は休学の扱いとなります。

2 短期語学留学
@ サマープログラム(4月募集)
 このプログラムは、姉妹校カナダブリティッシュコロンビア大学付属機関の英語研修センターで行う3週間(夏期休暇期間中)の語学研修です。
 語学力を向上させるため、研修期間中はカナダ人家庭にホームステイし通学します。
 このプログラムに参加し、帰国後報告書を提出し、所定の手続きを取った者については、本学における卒業要件の選択科目2単位が認定されます。対象は学部2〜4年次生および短期大学部2年次生で、募集人員は45名です。
A スプリングプログラム(10月募集)
 このプログラムは、姉妹校カナダブリティッシュコロンビア大学付属機関の英語研修センターで行う約2ヵ月間(春期休暇期間中)の語学研修です。
 サマープログラムと同様に語学力を向上させるため、研修期間中はカナダ人家庭にホームステイし通学します。また、プログラムとしては週18時間の語学授業と学習した英語を活かす課外授業が設定してあり、落ち着いた環境の中で語学力向上に集中できます。単位認定はサマープログラムと同様です。対象は全ての学部・短大生で学年の制限がなく、募集人員は45名です。

3 短期海外研修
 @フランス短期研修プログラム(4月募集)
 
姉妹校フランス・ボーベ・ラサール・ボリテクニーク学院において、フランスの食文化と庭園を中心とする造園について学ぶ夏期休暇中10日間の研修プログラムです。フランスの歴史・文化・生活を体験し、国際的教養と感覚を養うものです。対象は全ての学部、短大生で学生の制限がなく、募集人員は20名です。なお、研修期間中は本学職員が同行します。
 Aミシガン州立大学サマープログラム(4月募集)
 このプログラムはミシガン州立大学との姉妹校協定締結40周年を記念して開始しました。アメリカの食・農・環境を学ぶ15日間のプログラムで募集人員は12名です。なお、研修期間中は本学職員が同行します。  

4 長期留学(10月募集・外国人留学生は応募できない)
 このプログラムは、本学の成績優秀者に対し、往復の航空運賃相当額を奨学金として支給し、姉妹校への6ヶ月から1年間の留学機会を与えるものです。選考は学内成績、TOEFLのスコア、作文、心理テスト、語学力、面接を総合的に評価し、派遣学生を決定します。留学先の大学で修得した単位は、帰国後所定の手続きの上、最大30単位を限度に本学における卒業要件の選択科目単位数として認定されます。派遣学生数は姉妹校1大学につき1名ないし2名です。なお、姉妹校ミシガン州立大学(MSU)は派遣学生枠4名(農学部・応用生物科学部・地域環境科学部・国際食料情報学部3名、生物産業学部1名)。大学構内にある学生寮に入り、特別学生として正規授業を受講することができます。対象は学部2、3年次生および大学院生(派遣は、次年度8月)。応募には、TOEFLスコアが必要です。TOEFLの申込から結果到着まで約1ヵ月以上を要するので余裕をもって受験してください。
 本学とプリティッシュコロンビア大学(カナダ)では長期学生交換留学制度を行っています。この派遣留学生は、受入大学の授業料が免除されます。

5 世界学生サミットと世界学生フォーラム
 世界学生サミットは、2001年11月に「新世紀の食と農と環境を考える世界学生サミット」をテーマとして本学学生(外国人留学生を含む)と姉妹校学生が世田谷キャンパスに参集して2日間にわたり、人類が直面する深刻な諸問題に関する意見・情報交換および彼ら自身の役割について討論する国際会議として発足しました。翌年2002年には世界をつなぐ学生間のネットワーク化を進める宣言の下、本学と姉妹校学生で構成された組織である世界学生フォーラム(ISF)を立ち上げ、日頃より各国の食・農・環境について情報交換・討議をしながら次回の世界学生サミットに向けての活発な活動を行っています。第9回を迎える世界学生サミットは2009年10月に「世界的食料・エネルギー・環境危機への各国の創造的解決法」をテーマとして世田谷キャンパスで開催(厚木・オホーツクキャンパスはマルチメディアで中継)する予定です。
 世界学生サミットと世界学生フォーラムは、本学が2002年に認証取得したISO14001の取組みに必要な方針の一つである、「海外の姉妹校などを拠点として、国際的な環境および農業関連研究、教育ネットワークを構築する」ことを具体的に推進するプログラムです。

6 新国際教育プログラム
 2008年4月にカリキュラム改正を行い、新国際教育プログラム(CIEP)をスタートしました。このプログラムは講義・フィールドスタディ・ワークショップによるもので、昨年度はトライヤルとして2週間のプログラムを編成し実施しました。2週間のプログラムを修了すると6単位修得することができます。世界学生サミットは、この「新国際教育プログラム(CIEP)」の一環として位置づけられました。これにより世界学生サミットの座長と発表者には2単位が与えられるようになりました。

7 日本学生支援機構で募集する留学

 文部科学省の外郭団体である(独)日本学生支援機構等による外国政府奨学金留学生の募集があります。詳細は日本学生支援機構の公式ホームページで確認してください。